この記事では、「後援」と「共催」の違いを分かりやすく説明していきます。
「後援」とは?
「後援」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「後援」は「こうえん」と読みます。
「後援」は「仕事や計画などの後ろ盾となり、資金を提供したり、便宜を図るなどして援助すること」という意味があります。
例えば、スポーツ選手が遠征費用などを賄うために、「後援会(こうえんかい)」を組織して、資金を提供してもらったり、住まいを提供してもらうことがあります。
また、市民マラソン大会などには、市や地元企業が資金を提供するなどして「後援」することがあります。
このような時、「市が後援するマラソン大会」などと言います。
選挙の際にも、立候補者をサポートする役割として、「後援会」が組織されます。
「立候補者のために、後援会が組織される」などという文章を作ることができます。
次に「後援」には「後方に控える援助の兵士」という意味があります。
「後援部隊」などと呼ばれて、戦闘の際には最前線の後方に控えていて、いつでも出動できるように待機しています。
「共催」とは?
「共催」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「共催」は「きょうさい」と読みます。
「共催」は「二つ以上の団体が、共同で一つの催しを行うこと」という意味があります。
「共催」という言葉ですぐに思い浮かぶのが、2002年のワールドカップサッカーにおける、「日韓共催」かもしれません。
日本と韓国が共同でワールドカップを行い、開幕戦は韓国で、決勝戦は日本で開催するなどしました。
イベントなどを開催するとき、「主催者」と呼ばれる、イベントを企画運営する団体が必要になりますが、「共催」の場合は、複数の団体が主催者になります。
例えば地方自治体の市と、新聞社がともに主催者となり、イベントを開催するとき、「市と新聞社の共催イベントが行われる」などと言われます。
「後援」と「共催」の違い
「後援」と「共催」の違いを、分かりやすく解説します。
「後援」は「仕事や計画などの後ろ盾となり、資金を提供したり、便宜を図るなどして援助すること」という意味があります。
一方の「共催」は「二つ以上の団体が、共同で一つの催しを行うこと」という意味があります。
何かしらのイベントがある時、主催者の一つなり、イベントの責任を負うのが「共催」で、後ろ盾となり、後方支援をする役割が「後援」となります。
「共催者」の方が責任が重く、主役として活動することになります。
「後援者」は、資金を提供したり、サービスを提供するなど、バックアップをしますが、あくまで裏方となり、それほどの責任がありません。
「後援」と「共催」には、このような違いがあります。
まとめ
「後援」と「共催」の違いについて見てきました。
「共催」は主催者の一つとなるのに対して、「後援」は、バックアップする役割という違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。