この記事では、「互角」と「五分五分」の違いを分かりやすく説明していきます。
「互角」とは?
「互角」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「互角」は「ごかく」と読みます。
「互角」は「双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないこと」という意味があります。
「互角」という言葉は、牛の角が、左右ともに、大きさの差、長短の差がないことから生まれたとされています。
例えば、相撲取りが四つに組んだ時、微動だにしない様子を見たとき、「互角の勝負だ」と言うことができます。
また、強豪の野球チームと勝負をして、得点差がつかずに試合が進んでいったとき、まるで双方の実力が同程度のように見えるため、「強豪校と互角に渡り合っている」と言うことができます。
このように、強い相手に力の差がある相手が挑み、何とか優劣ない状態にしているとき、「互角の戦いに持ち込む」などと言います。
他にも、同じスピードで走ることができるランナー同士を、「互角の走力の持ち主」と言ったり、専務と常務の力関係に差がないように見える場合、「専務と常務は互角の関係だ」などと言い表すことができます。
「五分五分」とは?
「五分五分」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「五分五分」は「ごぶごぶ」と読みます。
「五分五分」は「双方ともに、優劣がないこと。
五分」という意味があります。
「五分」には、「双方に優劣の差がないこと」という意味があります。
ボクシングの試合を見たとき、どちらが強く、有利な試合展開だと言えないような拮抗した状態が続くことがあります。
このような時、「勝負は五分五分のまま進んでいる」などと言うことができます。
また、競馬の予想をしているとき、人気が集中している馬を見比べて、双方に優劣がないと感じた場合は、「二頭の勝負は互角と見た」などと、予想を立てることができます。
また、麦ごはんを作る時、麦の分量と、米の分量を同じ量にするとき、「麦と米を五分五分で混ぜる」などと言うことができます。
また、喧嘩をしている二人を見たとき、どちらも同じくらい悪いと思える時、「二人とも責任が五分五分なので、喧嘩両成敗だ」などと言うかもしれません。
「互角」と「五分五分」の違い
「互角」と「五分五分」の違いを、分かりやすく解説します。
「互角」は「双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないこと」という意味があります。
一方の「五分五分」は「双方ともに、優劣がないこと。
五分」という意味があります。
どちらも同じ意味があり、言い換えができる同義語と考えることができます。
そのため、「互角」を「五分五分」に換えても意味が変わらず、間違いにもなりません。
まとめ
「互角」と「五分五分」の違いについて見てきました。
2つの言葉は同じ意味を持つ、同義語であることが分かりました。
「優劣がない」という場面があった時、「互角」、「五分五分」の好きな方を使ってみてはいかがでしょうか。