この記事では、「第三者」と「部外者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「第三者」とは?
「第三者」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「第三者」は「だいさんしゃ」と読みます。
「第三者」は「当事者以外の人。
またその事柄に直接関係のない人」という意味があります。
例えば、夫婦げんかが起こった時、当事者は夫婦となります。
隣の家に住んでいる人が、夫婦げんかに入っていくとき、夫婦げんかには直接関係のない人なので、「第三者」と言えます。
このことから、「夫婦げんかに、第三者が入るとややこしくなる」などという文章を作ることができます。
また、新しい商品を企画している時、考えすぎて煮詰まってしまうかもしれません。
そこで、まるで商品に関係のない人の意見を聞きたいと考えることがあります。
このような時、「第三者の意見を聞こう」などと言います。
さらに、社内の不祥事などを調べる時、利害関係のない人に調査を依頼することがあります。
この場合は「第三者委員会」などと呼びます。
「部外者」とは?
「部外者」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「部外者」は「ぶがいしゃ」と読みます。
「部外者」は「ある集団において、その構成員ではない外部のもの。
外野」という意味があります。
例えば、社内でもめ事が起こった時、取引先の人が首を突っ込むことがあります。
しかし、取引先の人は社員ではなく、会社の構成員とは呼べないため、「部外者」となります。
また、家族の問題が起こった時、その家族のことを良く知る知り合いが、問題解決に乗り出すかもしれません。
そのことを嫌だと感じた家族の誰かが、「部外者は、家族の問題に立ち入らないでください」などと言うことがあります。
言われた側も、「部外者だから、客観的に問題が見える」などと言うかもしれません。
「第三者」と「部外者」の違い
「第三者」と「部外者」の違いを、分かりやすく解説します。
「第三者」は「当事者以外の人。
またその事柄に直接関係のない人」という意味があります。
一方の「部外者」は「ある集団において、その構成員ではない外部のもの。
外野」という意味があります。
どちらも、ある問題などに直接関係のない人のことを指す言葉になります。
ただし、「部外者」は、「組織の構成員でない人」という意味があり、関係のない人の立場が限定されるという違いがあります。
また、「第三者」は、当事者以外の人を肯定的にとらえている傾向があるのに対して、「部外者」という言葉には、関係のない人が首を突っ込んでくることを迷惑がるようなニュアンスがあります。
とはいえ、「第三者」と「部外者」はほとんど同じ意味で使われる場面が多く、厳密には区別されていない傾向があります。
まとめ
「第三者」と「部外者」の違いについて見てきました。
似た意味を持つ言葉ですが、意味の違い、ニュアンスの違いがあります。
意味やニュアンスの違いを知り、使い分けてみてはいかがでしょうか。