この記事では、「出鱈目」と「適当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出鱈目」とは?
「出鱈目」の意味と使い方について紹介します。
「出鱈目」の意味
「出鱈目」は「でたらめ」と読みます。
意味は「いいかげんな考えでものを言ったり行動すること」「根拠がないこと」「筋の通らないこと」です。
「出鱈目」の使い方
「出鱈目」は、いきあたりばったりの言動をして、人に迷惑をかける様なことを表します。
「出鱈目なことを言う」と言えば、「嘘を言う」「根拠のないことを言う」という意味です。
「出鱈目な絵を描く」と言えば、「何も考えずに滅茶苦茶な絵を描く」という意味です。
「出鱈目」という漢字は当て字であり、由来は江戸時代の賭け事に使われていた言葉とされています。
江戸時代のサイコロ賭博で、サイコロを振る前に出る目を予想して当てる賭け事なのですが、「出たらその目でいいや」と思い、行き当たりばったりで勝負をすることから「出たら目」と呼ばれる様になりました。
「適当」とは?
「適当」の意味と使い方について紹介します。
「適当」の意味
「適当」は「てきとう」と読みます。
意味は「ある条件・目的・要求などに、ピッタリあてはまること」「程度などが、ほどよいこと」「やり方などが、いいかげんであること」です。
「適当」の使い方
「適当」には以下の3つの意味があります。
1つ目は「ある条件にピッタリ当てはまること」で、「適当な人材が見つかった」などに使います。
2つ目は「程度が程良いこと」で、「適当に切って分ける」などに使います。
3つ目は「いい加減である様子」で、「適当にあしらう」などに使います。
上記の1つ目、2つ目と、3つ目は全く正反対の意味であり、ビジネスなどで使う時には意味をよく考える必要があります。
「出鱈目」と「適当」の違い!
「出鱈目」は「いいかげんで筋が通らないこと」です。
「適当」は「ピッタリと当てはまること」「程良いこと」「いい加減である様子」です。
まとめ
今回は「出鱈目」と「適当」の違いをお伝えしました。
「出鱈目はいい加減」、「適当はピッタリといい加減の両方の意味がある」と覚えておきましょう。