この記事では、「一時雨」と「時々雨」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一時雨」とは?
「一時雨」とは、「いちじあめ」と読み、降水がある時間について、予報されている期間のうち、4分の1にあたる時間について連続して降水の可能性がある場合に使われる言葉です。
予報期間によって決定されるため、24時間での予報であれば、降水がある時間について、4分の1の時間となる6時間未満であれば、「一時雨」と表現されます。
もし予報期間について午前、午後の12時間で区切られているのであれば、12時間のうちの4分の1のである、3時間未満の時間で降水が予想された場合「一時雨」という表現がなされます。
例えば、24時間予報の場合に、午後1時から午後5時までの4時間の間、降水の予報がなされている場合、6時間未満に当てはまるため、「一時雨」という表現が使用されます。
「時々雨」とは?
「時々雨」とは、「ときどきあめ」と読み、予報時間の間に、降水時間が予報時間のうち12時間未満で、かつ、雨が止む時間が1時間以上ある場合に使用される表現です。
例えば24時間での予報で、降水がある期間が午前6時から9時までの3時間と、午後1時から5時までの4時間であった場合、降水がある時間は合計して7時間となりますが、連続して降水している訳ではないという点と、雨が降らないと予報された時間が1時間以上あるため、この場合には「時々雨」という表現がなされます。
「一時雨」と「時々雨」の違い
「一時雨」と「時々雨」の違いは、予報期間のうち、降水がある時間がどれくらいかにより変わります。
「一時雨」とは、予報期間のうち、4分の1の時間にまとまって降水がある場合に使用される言葉であり、「時々雨」とは、予報時間のうち、2分の1の時間において降水し、かつ、雨が降っていない期間について、おおよそ1時間以上ある場合について「時々雨」と表現されます。
このように、降水がある時間によってどちらの表現が使用されるか決定されますが、どちらの言葉が使用された場合がより雨が降るかについては一概には言えません。
例えば24時間のうち、午前中の5時間まとまった降水があり、その後は雨が止む場合については「一時雨」が使用され、この場合24時間のうち降水がある時間は5時間です。
24時間のうち午前中に2時間、午後から2時間降水がある予報ならば「時々雨」という表現が使われますが、この場合24時間のうち降水がある予報の時間は4時間であるため、「一時雨」の方が雨の降る時間は長いという事になります。
このように「時々雨」は、予報期間において降ったり止んだりとした、断続的に降水がある場合に使われるので、降水がある時間については長時間の場合もありますし、短期間の場合もあります。
「一時雨」の例文
・『明日の天気予報は、午前中に一時雨という予報なので、昼から出かける事にしよう』
・『今日は曇り一時雨という予報であったが、雨が降る気配はない』
「時々雨」の例文
・『晴れ時々雨という天候は、傘を持ち歩くかどうか悩む』
・『昼からの天気は晴れの予報であったが、時々雨という予報に変わった』
まとめ
「一時雨」と「時々雨」との違いは、雨の降っている時間がどれだけかという点です。
雨の降り方や量について表現しているものではなく、あくまで雨が降る期間について表しています。
さらに、どちらの表現がより雨が降る時間帯が長いかという事については、場合によって異なるため一概にどちらとは言えないという点を注意する必要があります。