「結束」と「団結」の意味は異なるのか。
この記事では、「結束」と「団結」の違いを分かりやすく説明していきます。
「結束」とは?
「結束」とは、志を同じくする者が共に行動する、同調する、といった意味があります。
互いに結びつき束になる状態が「結束」となり、そのことから、紐などで結んでひとまとめにすることも「結束」と言います。
「結束」の場合、同じ志を持つ人が数人集まり同調することができれば大丈夫です。
最低人数は2名。
2名以上集まり同じ志を掲げ同調できれば、それは、「結束」となります。
言い換えれば、「協同」や「結合」、「合流」、「協力」などと同じです。
「結束」の使い方
「結束」は、「結束する」や「結束した」などといった使い方をはじめ、「結束が固い」、「結束が強い」、結束を感じる」などといった使い方があります。
また、「結束バンド」といった言葉もあります。
「団結」とは?
「団結」とは、多くの人々が共通の目的を達成するために一つにまとまることを意味します。
「団」には、集まる、集まり、ひとまとまり、かたまり、といった意味があります。
「集団」といった言葉にも用いられ、多くの人のかたまりを意味します。
そのような、「団」を用いていることから、「団結」の場合、数人程度では「団結」とは言い難く、多くの人が集まる必要があります。
また、「団結」の場合、同じ目的を持った人が集まるといったことも重要なポイントです。
言い換えれば、「連帯」や「合同」、「一本化」などと同じです。
「団結」の使い方
「団結」は、「団結する」や「団結した」などといった使い方をはじめ、「団結が固い」などといった使い方があります。
まや、「団結強化」や「一致団結」といった言葉もあります。
「結束」と「団結」の違い
「結束」と「団結」には、まず、人数の大きな違いがあります。
「結束」の場合、2名以上が集まれば可能となりますが、「団結」の場合は、多くの人が集まる必要があります。
2名や3名程度の人の集まりで、団結」と用いることはできません。
また、どのような人が集まるのかといった違いもあり、「結束」は、同じ志を持った人。
「団結」は、同じ目的を持った人となり、この点にも微妙な違いがあります。
「結束」の例文
・『悪巧みをする際、なぜか、私たち姉妹の結束は強くなります』
・『結束力の強いAちゃんのグループに今さら、仲間入りすることなどできません』
・『家族の強い結束によって、今回の困難も乗り越えられたと思います』
・『不要な線を結束バンドで束ねる』
「団結」の例文
・『一致団結し、全員リレーに臨む』
・『社員一同団結し、働き方改革について交渉する』
・『最後は、チームの団結力が勝利への大きなポイントです』
・『ここは、一度、団結を強化する必要がある』
まとめ
「結束」と「団結」には、人数の大きな違いがあるうえ、集まる人が抱く内容にも違いがあります。
この2点の違いを踏まえ、それぞれの言葉を使用することになります。