この記事では、「放す」と「放つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「放す」とは?
「放す」の主な意味は5つあります。
1つめは、捉えられていた動物や人間などを自由にするです。
カゴの中に小鳥がいます。
このカゴの扉を開けて、小鳥が自由に外に行ける状態にしました。
すると、小鳥が外に出て遠くに行っていまいました。
カゴの中にいる小鳥は、自由ではない状態です。
そこから外にでれば、広い範囲を好きなように行動できるようになり、自由になったということができます。
2つめの意味は、手でつかんだり持っていたりしたのをやめるです。
人と人とが手を握っています。
このとき、指は折り曲げた状態になっています。
指をまっすぐな状態にすると「放す」が意味するものになります。
3つめは、自分の手から届く範囲から遠くにやるです。
人手にやるといった意味もあります。
武士は常に刀を下げています。
もし、刀を身につけることをやめてしまったら、これは「刀を放す」ということができます。
4つめは、矢や弾丸などを打ち出すです。
弓を引いて矢から手を取り除くと、矢は勢いよく前方に向かって進みます。
このような働きを意味します。
5つめは、料理で水や汁などに散らすです。
ナスを水に浸けておくとアクが抜けます。
この作業を「ナスを水に放す」と表現します。
「放す」の使い方
いくつもの意味がありますが、自分の手から遠くにやるといった意味が共通しています。
自由にすること、握るのをやめることなどに使用します。
「放つ」とは?
「放つ」の主な意味は5つあります。
1つめは、捉えられている動物や人間などを自由にするです。
猟犬は獲物を見つけると走っていきます。
普段は勝手な所に行かないようにリードをつなぎます。
猟があるときには、リードを取り除き、飼い主の手に握られていない状態になります。
これで自由に動くことができます。
こういった自由になることを意味します。
2つめは、矢や弾丸などを打ち出す、勢いをつけてある方向に向かって進ませるです。
「ホームランを放つ」といった使い方をします。
ボールは勢いよく、スタンドの方に向かいます。
3つめは、外に向かって光・音・ニオイなどを出す、世の中に発表するです。
鼻を近づけなくてもわかるほど、くさやは非常にニオイの強い食べものです。
くさやという物質から外に向かってニオイが出されています。
これを「ニオイを放つ」といいます。
4つめは、用事をさせるためにある人を行かせるです。
「スパイを放つ」のような使い方をします。
5つめは、「火を放つ」の形で使用をして、火をつけるという意味です。
「放つ」の使い方
手から遠い場所にやるといった意味で使用をします。
自由にする、矢などを打ち出すといった意味です。
「放す」と「放つ」の違い
捉えられていた動物や人間などを自由にするという意味が同じです。
「放す」は自由にしたものの行先は考えていない場合に、「放つ」はある方向に向かって行かせることに使われる場合があります。
まとめ
捉えられていた動物などを自由にするという意味が同じです。