「捕らえる」と「捕まえる」の違いとは?分かりやすく解釈

「捕らえる」と「捕まえる」の違い言葉・カタカナ語・言語

同じ漢字を使っていても、違った意味をあらわす言葉はいくつかあります。

この記事では、「捕らえる」「捕まえる」の違いを分かりやすく説明していきます。

正しい使い方をレッスンしていきましょう。

「捕らえる」とは?

「捕らえる」とは?

捕らえる(とらえる)とは、逃げないようにすること。

取り押さえてこれ以上遠くにいかないように、手などでしっかりおさえることです。

「とらえる」と書く言葉は「捕らえる」の他にも「捉える」があります。

「捉える」「ビジネスチャンスと捉える」「いい意味として捉える」などのように「思う、把握する」という意味でつかわれます。

それに対する「捕らえる」「犯人を捕らえる」「密漁現場を捕らえる」というように、力ずくで抑え込みに行くという意味でつかわれます。

体を張って阻止するのが「捕らえる」です。

「捕らえる」の具体的な使い方をチェックしていきましょう。

「銀行強盗を数人の警察官が捕らえることに成功した」そして「選手はテニスボールを、素早くスピードで捕らえた」このように「捕らえる」は体を動かして、取り押さえることを指します。

「捕まえる」とは?

「捕まえる」とは?

「捕まえる(つかまえる)」とは、素早い動きのものをキャッチすること。

何か目的があって、自分のものにすることです。

「捕まえる」には「捕」という漢字が用いられています。

「捕」とは、どこか遠くへ走り去ってしまうものを確保するというニュアンスが込められています。

そのため「タクシーを拾う」ことを「タクシーを捕まえる」といいます。

またゲームでお目当てのキャラクターをゲットすることも「捕まえる」といいます。

色々なシーンで使われるのが「捕まえる」です。

「捕らえる」と「捕まえる」の違い

「捕らえる」と「捕まえる」の違い

どちらも「捕」という漢字が入っているため、区別しづらいです。

「捕らえる」「捕まえる」の違いを、分かりやすく解説します。

・犯人は「捕らえる」生き物は「捕まえる」
「捕らえる」「捕まえる」は平仮名にすると「とらえる」「つかまえる」になります。

言葉の響きから「とらえる」が固い雰囲気、そして「つかまえる」はカジュアルな雰囲気に感じられます。

「とらえる」というとニュース番組でも使えるくらい重みのある言葉になりますが「つかまえる」というと子ども同士の会話にも出てくるくらい、和らいだ雰囲気の言葉になります。

そのため「捕らえる」は警察が犯人をつかまえるシーンで用います。

またアスリートがボールや対戦相手を封じこめるシーンでも使います。

そして「捕まえる」は、イグアナなどの生き物を取り押さえたとき、昆虫を採取したときに用います。

人をつかまえる時は「捕らえる」生き物をつかまえる時は「捕まえる」です。

まとめ

まとめ

「捕らえる」「捕まえる」の違いを分かりやすくお伝えしました。

それぞれ「とらえる」そして「つかまえる」と読みます。

「捕らえる」は人物やボールなどを、取り押さえるときに使います。

そして「捕まえる」はゲームの人気キャラクターや生き物をつかまえるときに用います。

正確なニュアンスを知って、毎日の会話に役立てていきましょう。