この記事では、「存在」と「現存」の違いを分かりやすく説明していきます。
「存在」とは?
そこにあること、人間や事物が、それぞれの性質や働きや価値を持ってあることという意味で定義の非常に広い言葉で、架空のキャラクターであっても現実には存在していないと言えるもののキャラクター自体は存在していると言えます。
世の中に現在あるものすべてを存在していると定義することすら可能で、存在していたものも含めると完全に世の中のすべてということが可能です。
実物は存在しないものの設計図は存在している、アイデアだけは存在しているなどの使い方もあります。
存在意義という言葉は存在していることの意味、重要性と言った意味合いで存在意義が高い、低いなどで表すことが出来ます。
存在自体にはネガティブな意味もポジティブな意味も含まれていないため、有益な存在ということもできれば役立たずの存在という言い方も可能です。
存在しないというケースは一定の定義内では可能で、インターネット検索、商品検索などでは存在しないということは多数存在しています。
「現存」とは?
現在実際に存在することを指す言葉で、現在存在していない過去に存在していたことが明らかなものと言うものは現存しないということが出来、10mを超すサイズの恐竜は現存しない、忠実屋というスーパーは現存しないという例えが出来ます。
未来に現れるであろう存在に対してはあまり現存しないとは言いません。
こちらも非常に範囲の広い言葉で、日本に現存する仕事という言葉では日本の現在存在しているあらゆる仕事を指し、例えばiモードのコンテンツ開発という仕事は現存しないものとなることが確定的です。
ヴィンテージもののコレクション趣味などで現存が疑われるレベルの品物という概念は非常に珍品であるという見方はできます。
ただし、価値に関しては確実に高いとまでは言えません。
鉄道趣味の世界では現存する国鉄時代の電気機関車など残り少なくなった現存するものを重視する傾向もあります。
「存在」と「現存」の違い
「存在」と「現存」の違いを、分かりやすく解説します。
世の中にあるということは共通していますが、現存は現在世の中にあるものという定義になっており、存在という言葉は存在したものという言い方で過去には存在していたものの現在はないものという区分けが可能となっています。
言葉としての用途は存在が現存よりさらに広く、役に立つ存在、身近な存在などと言った使い方もあり、存在意義という言葉もあります。
現存という言葉は現在あるものすべてという意味でも使われますが、現存するフィルムなどの言葉では希少な存在であることが強調されます。
まとめ
「存在」と「現存」はどちらも非常に数が多い定義となっていて、時間の概念を存在に足したものが現存ということも出来ます。
現存しない城などという例はわかりやすいでしょう。
江戸時代に存在した城という言い方とはややニュアンスが異なります。