みなさんは「体系的」と「網羅的」という言葉がどのよな意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「体系的」と「網羅的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体系的」とは?
「体系的」とは「たいけいてき」という読み方をしています。
まず「体系」の解釈ですが、「多様なものをまとめて統一と分節をもった全体を形成していること」という意味を持っています。
このことから「体系的」とは「個々別々のものを系統的に統一したさま」や「 体系が整っているさま」という意味合いを持つ表現になります。
「網羅的」とは?
「網羅的」は「もうらてき」という読み方になります。
「網羅」は「残らず取り入れること」、あるいは「余りなく尽くすこと」という意味を持っていることから、「網羅的」とは「物事が幅広い範囲や分野などにわたっている様子」「網羅している」という解釈になります。
「体系的」と「網羅的」の違い
では、ここで「体系的」と「網羅的」の違いを見てみることにしましょう。
どのような相違点はあるでしょうか?前述の通り「体系的」は「個々別々のものを系統的に統一したさま」、「網羅的」は「物事が幅広い範囲や分野などにわたっている様子」を指しています。
このことから、「体系的」は「全体的に把握すること」であり、「部分的ではなく全体をくまなく組織だって整理すること」になります。
一方の「網羅的」は「細かいことまでもれなく」という意味であり、「全体が分かるように系統立てて、詳しく説明出来るようにすること」という違いがあるのです。
「体系的」の例文
では、ここで「体系的」の例文を見ていきましょう。
具体的な使い方としては、今のような文章になります。
・『君がまとめた資料が体系的に整理されていて、とても分かりやすかったよ。ありがとう』
・『せっかく時間をかけて勉強するなら、この参考書がいいよ。体系的にまとめてあるから、理解しやすいと思うな』
「体系的」に整理されている書類・資料は誰が見ても理解しやすくなっていることが見て分かります。
「網羅的」の例文
続いて「網羅的」の例文の見ていきましょう。
以下のようなものが挙げられます。
・『このテキストは内容が網羅的になっているから1冊で深く勉強することができるぞ。試験まであまり時間をかけられないだろ』
・『何は網羅的にまとめられている資料はないかな?サイトでは情報が氾濫していてまとまりがつかないんだ』
「網羅的」という言葉はあまり使われていないので、使い方に慣れる必要があるかもしれません。
まとめ
ここまで「体系的」と「網羅的」の意味や解釈の違いを説明してきました。
「体系的」という言葉はビジネスシーンでもよく目にすることがありますが、「網羅的」は普段使う頻度が少ない表現かもしれません。
そのために「体系的」と混同してしまうきらいがあるので、ここでしっかりとチェックして間違いのないようにしてください。