この記事では、「首をひねる」と「首をかしげる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「首をひねる」とは?
頭部と胴体をつなぐ部分をねじって向きを変えることです。
人間の場合は、頭部と胴体をつなぐ首と呼ばれる部分は通常まっすぐになっています。
これをやや右に曲げたり、左に曲げたりすることをこの言葉は指しています。
前や後ろに曲げることではありません。
特に疑問に思って首を曲げることをいいます。
実際には曲げていなくても、疑問に思っていることを比喩的に表現する場合もあります。
ホットケーキミックスの売れ行きで説明をします。
これまでホットケーキミックスが爆発的に売れることがありましたが、それはパンケーキが人気になったからなど、はっきりとした理由がありました。
しかし、今度の爆発的な売れ行きは、何が原因なのかわかりません。
再びパンケーキが人気になったわけではなく、SNSやテレビで紹介されていたわけでもないです。
理由がわからず、売れ行きが伸びていることに疑問を感じます。
このことを「ホットケーキミックス人気に首をひねる」などといいます。
また、考えるときにことも指しています。
「うーん」と考えるとき、人間は首を右や左に曲げることがあります。
「首をひねる」の使い方
疑問に思うことがあったときに使用する言葉です。
実際に首を右や左に曲げることを指して使うこともあれば、実際には曲げていないけれど、疑問であることを比喩的に表現して使うこともあります。
「首をかしげる」とは?
頭部と胴体をつなぐ部分を傾けることです。
右や左に傾けることで、前や後ろに傾けることではありません。
疑問に思ったことがあるときに行う動作をいいます。
実際に首を傾けていない場合も、疑問に思うことを比喩的に表現する場合もこの言葉が指すものです。
1位をとれると期待されていた競走馬がいたとします。
レース当日の体調はよく、精神的に安定している状態でした。
これなら勝てそうだと騎手は思っていたのですが、レース中盤で失速をしました。
なぜ失速したのかわかりません。
このことを「突然の失速に首をかしげる」などと表現します。
「首をかしげる」の使い方
疑問に思うことがあったときに使用する言葉です。
実際に首を傾ける場合にも、傾けていないけれど疑問であることを比喩的に表現する場合にも使用します。
「首をひねる」と「首をかしげる」の違い
ほとんど同じ意味で、疑問に思うことを表しています。
「ひねる」の場合は、考えるときの動作も指しています。
「首をひねる」の例文
・『考えてしまって首をひねる』
・『みんなで首をひねる』
「首をかしげる」の例文
・『一同首をかしげる』
・『検査結果を見て首をかしげる』
まとめ
2つの言葉の意味はほぼ同じで、疑問に思うことを意味しています。
「ひねる」の場合は、考えるときのことも意味しており、この点がもう一方の言葉とは異なります。