この記事では、「受け待ち看護師」【うけまちかんごし】と「担当看護師」【たんとうかんごし】の違いを分かりやすく説明していきます。
「受け待ち看護師」とは?
患者に寄り添った看護する「受け待ち看護師」は、病院に入院した患者が治療に専念し、退院するまでずっと個別的なケアする人を指します。
この看護方式では一定期間固定したチームナーシング制を作り、一つの病棟に「受け待ち看護師」がチームを作り、今後どのような治療すればいいか計画を立てて患者に受けさせればより安全に、安心して治療に専念できるかを考えていきます。
病状が悪化すればまた違った治療計画を立てたり、ニードの変化も適時評価変更していき、看護師同士の共通理解を深めていきます。
「担当看護師」とは?
患者がなにをしてほしいか、どこが痛いかなど心の声を感じるため仕事する「担当看護師」は、きめ細かい応対ができるよう寄り添うことを目的としています。
なかなか医師や看護師には相談しにくい何気ないことにも耳を傾けて聞いてあげる体制を整えるだけで患者との関係を築き上げ、絆を深めていきます。
このことで患者のストレスを軽減したり、よき相談相手となれば心のケアができるわけです。
「担当看護師」は向き合う姿勢を大事にして不安を取り除き、きめ細かな配慮を持って付き合うことが大事な仕事です。
「受け待ち看護師」と「担当看護師」の違い
「受け待ち看護師」と「担当看護師」の違いを、分かりやすく解説します。
患者にチームになって付き添い、身体的なケアするのが「受け待ち看護師」であり、個別的に入院生活をサポートして、退院するまでしっかり付き添うのが仕事です。
一方の「担当看護師」はどこが痛いか、つらいかなど患者の悩みを聞き、快適な入院生活ができるようにフォローするのが役目になります。
患者が安心して入院し、治療に専念できるよう心のケアを専門にしているのがという違いがあります。
「受け待ち看護師」の例文
・『2交代か3交代の勤務形態である受け待ち看護師は夜勤も担当する』
・『プライマリーナーシングという方式も取り入れているのが受け待ち看護師だ』
夜勤手当てもつくので、身体的に負担がかかっても「受け待ち看護師」は人気がある仕事です。
この看護方式には専任で看護するプライマリーナーシングの他にチームナーシングの2種類があり、様々な経験と能力がある看護師が一つになることで違う視点を持って患者に寄り添えるのです。
「担当看護師」の例文
・『看護記録に目を通し、新しく引き継いだ患者をケアするのが担当看護師の役目だ』
・『高校生が丸一日病院で担当看護師体験して仕事の内容を学ぶ』
引き継いだ患者をケアする前に看護記録を見て、今後どのような介護したらいいか、どう付き合えばいいかを考えてケアしていきますし、将来はこの仕事に就きたいと思う高校生を集めて実際に体験する見学会が定期的に開催されています。
まとめ
どちらも病院で働く仕事であり、入院した患者に寄り添うよう働くのが「受け待ち看護師」と「担当看護師」です。
基本的に、1人の患者に1人の「受け待ち看護師」は1人つきますが、知識が豊富な者から中堅、新人がチームが組んで協力し、入院時に患者が病棟でどのように生活するか考えたり、生活指導、手術の説明、ケアしていきます。
一方の「担当看護師」は家族のように患者に付き添い、相談窓口のような役割を担うと覚えておくといいでしょう。