この記事では、輸出における「買取」と「取立」の違いを分かりやすく説明していきます。
輸出の「買取」とは?
輸出における「買取(かいとり)」とは、「輸入地の銀行に輸出品を買い取ってもらう体で融資を受け、輸入者からは後払いで代金を回収する方法」のことを意味しています。
銀行に「買取」をしてもらった場合には、輸出者はいったん「債務者」としての立場に立つことになりますが、輸入者からきちんと代金を支払ってもらえれば、融資段階ですぐに輸出品の代金を回収できるというメリットがあります。
「取立」とは?
輸出における「取立(とりたて)」とは、「輸入地の銀行に、輸入者に対する船積書類(請求書)を代理で送ってもらって支払いを請求する方法」のことを意味しています。
「取立」は銀行から輸入品の代金を融資で立て替えてもらうわけではなく、ただ輸入者に対して船積書類の請求書を送ってもらう依頼をするだけの方法です。
そのため、「買取」のように「代金未払の場合に債務者になってしまうリスク」はないのですが、「輸入者が支払う段階まで代金回収を待たなければならないデメリット(買取のように銀行の立て替え融資ですぐ入金されるわけではないデメリット)」もあります。
輸出における「買取」と「取立」の違い!
輸出における「買取」と「取立」の違いを、分かりやすく解説します。
「買取」と「取立」は「輸入地の銀行経由で書類を送って相手の決済(支払い)を求める方法」という意味では共通している部分がありますが、「買取」の場合には「輸入地の銀行から輸出者が借入をして債務を負っている形式(後払いで輸入者に支払ってもらえなければ借金を払わなければならない)」になります。
買取に対して「取立」の場合には、「輸入地の銀行に、船積書類(輸出品の請求書)の輸入者側への送付を頼んだ依頼者の立場に立つことになる」という違いを指摘できます。
「取立」のほうが「買取」よりも「債務者として債務(借金)を支払わなければならなくなるリスク」は低いのですが、銀行が立て替えてくれる形で輸出品の代金を手に入れられる「買取」のほうが「取立」よりも「すぐに入金されるメリット」がある違いもあります。
まとめ
輸出における「買取」と「取立」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「買取」とは「銀行に輸出品を買い取ってもらう体で融資を受けて、輸入者から後払いで回収する方法」を意味していて、「取立」は「銀行に輸入者に対する船積書類(請求書)を代理で送ってもらう方法」を意味している違いがあります。
「買取」と「取立」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。