この記事では、「品質保証」【ひんしつほしょう】と「瑕疵担保」【かしたんぽ】の違いを分かりやすく説明していきます。
「品質保証」とは?
製造して納品した製品に不具合がないよう徹底的に管理して出していますが、どうしても一定の品質に見合わない製品があれば返品や交換に応じるという保証があるのが「品質保証」【ひんしつほしょう】という意味があります。
すべての製品やサービスは顧客の要求にしっかり応じられるよう品質が保証されており、満足するものだけを販売するのがこの「品質保証」に求められるものです。
客の求めるニーズに合う商品やサービスを提供するためには要求を聞き、期待できるものを製造して提供することが必要なため複数の意見を聞き、より多くの人が求める品質をクリアした設計して開発するわけです。
「品質保証」を強化しているのが高級品であり、ブランド品は質の高い素材を選び、腕のいい職人ばかりを集めて丁寧に時間をかけて作り出します。
「瑕疵担保」とは?
売買契約した不動産物件に住んでみて分かった隠れる瑕疵があったとき買い主に対して売り主が損害賠償したり、契約を解約することを「瑕疵担保」【かしたんぽ】と言います。
この「瑕疵担保責任」に当てはまる物件としては、売る側がマンションや一戸建てを販売するとき、目では見つけられない欠陥を販売してしまったときこの責任が生じます。
法律で決まっていることであり、見逃して販売してしまった責任を負うことが絶対ですので、欠陥を修復する義務が生じます。
この「瑕疵担保責任」で多いのが床下や屋根裏、壁の中など目には見えない部分に多い所であり、買い手はお金を支払ってから気がつくことが多く、もし売り手に問題があれば返金するよう手続きをすることになります。
「品質保証」と「瑕疵担保」の違い
「品質保証」と「瑕疵担保」の違いを、分かりやすく解説します。
物を生み出す製造において出荷するときは購入者側の立場になり、一定の品質を満たした物を提供するのが「品質保証」であり、「瑕疵担保」は不動産物件において購入した後に目視で見つけられなかった欠陥について対応するという違いがあります。
「品質保証」するものの多くは服やバッグ、電化製品など人が使う物に対して付けられるもので、「瑕疵担保」は中古物件や新築物件などの不動産が当てはまります。
「品質保証」の例文
・『客が求める品質保証を徹底するためアンケートを実施して声を聞くことも大事なことです』
・『品質保証係は過去のデータから商品の調査やクレームの対応まで任される』
客が購入して良かったと心から思う物を作り出すため客にアンケートを取って品質改善に役立つよう声を集めるのもいい商品を作り出すためには必要なことです。
そんな品質を徹底するために「品質保証係」は販売した商品の記録をデータ化したものから調べて、クレームがあった物からどのような悪いところがあったのか調べ上げて集め、品質向上のために役立てます。
「瑕疵担保」の例文
・『購入した住宅の状況を購入する前に調査する住宅瑕疵担責任保険協会に相談してみるといい』
・『瑕疵担保責任と認められた物件の損害賠償請求権は購入者に引き渡してから10年経てばその権利は認められなくなる』
もしも購入した住宅に欠陥があった場合、瑕疵の状況によって費用を支払うのが「住宅瑕疵担保責任保険」で、新築住宅でも中古住宅専門の保険などがありますので、自分が購入する住宅に見合う保険を選ぶといいでしょう。
不動産を購入してから瑕疵の部分が見つかったとき10年経つとその責任はすでに買い主の方へと移行しますので、売主に損害賠償請求できないところに注意が必要です。
まとめ
客の満足度を高めるためにも、製造する側はあらかじめ製品の「品質管理」を徹底することが必要不可欠になります。
一方の「瑕疵担保」は主に不動産物件において売る前に見つけられず、その後、瑕疵が見つかったときに責任を取るのが目的です。
どちらも客への誠意を見せる意味でも販売する前に徹底した品質管理と提供することが必要になります。