「職務怠慢」と「職務放棄」の違いとは?分かりやすく解釈

「職務怠慢」と「職務放棄」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「職務怠慢」「職務放棄」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「職務怠慢」とは?

「職務怠慢」とは?

「職務怠慢」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「職務怠慢」は、「しょくむたいまん」と読みます。

「職務怠慢」は、「自分が受け持っている職業上の勤めを履行しないこと。

職務を怠ること」
という意味があります。

一応、受け持っている仕事をしているものの、見せかけだけで大切な仕事をしていないと感じられる場合、また手抜き仕事をしていると思えるような場合に、「職務怠慢」という言葉を使います。

例えば、事件が起こった時に、警察が事件について、調べるべきところを調べず、捜査の手を抜いているように感じる場合があるかもしれません。

このような場面では、「事件の捜査で手抜きが見られるのは、警察の職務怠慢のためだ」などという文章を作ることができます。

また、学校の先生が、生徒に注意を払わず、授業だけをこなすようになったため、クラスが荒れてきた場合は、「先生の職務怠慢のせいで、クラスが荒れ始めた」などという文章にできます。

「職務放棄」とは?

「職務放棄」とは?

「職務放棄」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「職務放棄」「しょくむほうき」と読みます。

「職務放棄」は、「自分が受け持っている職業上の勤めを放棄していること」という意味があります。

例えば、船が沈没しそうになった時、船長は乗務員や乗客に的確な指示を出して、安全を守るための行動をとる必要があります。

しかし、船長が真っ先に脱出した場合は、職業上の勤めを放棄したと言えるでしょう。

このような場面では、「沈没しそうな船から、船長が真っ先に逃げるとは、職務放棄以外の何物でもない」などという文章を作ることができます。

「職務怠慢」と「職務放棄」の違い

「職務怠慢」と「職務放棄」の違い

「職務怠慢」「職務放棄」の違いを、分かりやすく解説します。

「職務怠慢」は、「自分が受け持っている職業上の勤めを履行しないこと。

職務を怠ること」
という意味があります。

一方で「職務放棄」は、「自分が受け持っている職業上の勤めを放棄していること」という意味があります。

このように、どちらも職務をきちんとしていない状態を意味する言葉になります。

ただし、「職務怠慢」には、仕事はしているものの、十分とは言えない状態を意味するのに対して、「職務放棄」は、仕事を放棄した状態を意味するという違いがあります。

そのため、手抜き仕事をしているように感じる人に対しては、「職務怠慢」という言葉を使い、仕事から逃げ出してしまったような人に対しては、「職務放棄」という言葉を使ってみましょう。

まとめ

まとめ

「職務怠慢」「職務放棄」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。