ニュースを読んだり進行役を務めたりするアナウンサーは「局アナ」と「フリーアナ」に分けられますがどういった基準で区別されているのでしょうか。
今回は、「局アナ」と「フリーアナ」の違いについて解説します。
「局アナ」とは?
「局アナ」とは、「テレビ局やラジオ局など放送局に雇用されているアナウンサー」を意味する言葉です。
「局アナ」が意味するのは「会社員として働いているアナウンサー」です。
アナウンサーというとテレビやラジオに出演している芸能人のような仕事に思われますが「局アナ」の身分は「放送局の会社員」です。
「局アナ」は毎月勤務している放送局から給料をもらい会社内の役職としてアナウンサーの仕事をこなします。
一般的にはアナウンス部というアナウンサーの専門部署に所属しており会社の支持に従って番組に出演しアナウンス業務を行います。
「局アナ」は会社員なのでアナウンス業務の他に一般的な会社員としての仕事もこなします。
書類を作成したり伝票を書いたりといった事務手続きも他の社員と同様に自分でやるほか、普通の会社員と同様に人事異動の対象にも含まれます。
放送局は「局アナ」の採用を他の社員とは別枠のアナウンサー枠で行いますが、採用後は基本的に他の社員と同様の位置会社員として扱います。
放送局の会社員である「局アナ」が出演するのは自社で製作されるもしくは放送される番組に限られます。
中継などで系列局の番組に出演することはありますが特別なイベントなどを除いて他局の番組に出演することはありません。
会社員なので勤続年数を重ねて出世する人もいます。
アナウンス部の主任や部長など上の立場になると現場に出るか数が減り管理業務が主になりますが年末年始など人手不足の時期や災害などの緊急事態にはピンチヒッターとしてアナウンス業務をこなします。
「局アナ」の使い方
・『局アナ採用試験を受ける』
・『今年はどこのテレビ局も局アナの採用を絞っている』
・『華やかに見えても局アナの給料は一般社員と大差ない水準だ』
・『経費節約のためにギャラがいらない局アナを起用する番組が増えている』
「フリーアナ」とは?
「フリーアナ」とは、「放送局に所属せず活動するアナウンサー」を意味する言葉です。
少し前までは「フリーアナ」といえば「放送局を退職して活動しているアナウンサー」を指していました。
会社員の立場を離れ動の幅を広げたアナウンサーのことを「フリーアナ」と呼んでいましたが、近年は「芸能事務所に所属してキャスターやレポーターなどアナウンス業務をメインに行う芸能人」を「フリーアナ」と呼ぶケースが増えています。
どちらの場合も「放送局に縛られず自由に活動するアナウンサー」を指していますがアナウンスの技術レベルや業務傾向などには違いが見られます。
「フリーアナ」の使い方
・『看板番組にフリーアナが起用する』
・『フリーアナの起用が続く状況に危機感を覚える』
・『現場で働き続けたいので会社を辞めてフリーアナになる』
・『フリーアナになると収入が不安定になってしまう』
「局アナ」と「フリーアナ」の違い
「局アナ」と「フリーアナ」の違いは「会社員であるかどうか」です。
放送局に所属する会社員アナウンサーが「局アナ」、芸能事務所などと契約を結びフリーランスとして活躍するアナウンサーが「フリーアナ」という違いで区別されます。
イベント会社や動画配信会社に雇用されて働くアナウンサーもいますがそのような人達は「局アナ」でも「フリーアナ」でもなく「専属アナ」など別の呼称が用いられます。
まとめ
「局アナ」と「フリーアナ」は放送局勤務かどうかで区別されます。
視聴者からするとどちらのアナウンサーであっても見分けがつかず違いも意識しませんが活動内容や収入などには大きな違いがあるのでそれぞれの違いを正しく覚えておきましょう。