この記事では、「社会保険労務士」と「社労士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「社会保険労務士」とは?
「社会保険労務士」とは、「人事・労務管理や社会保険業務および関連法令に精通している専門職種(専門家)」のことです。
「社会保険労務士」は、「社会保険労務士法を根拠とする、国家資格(試験は毎年8月下旬に実施)を保有する社会保険労務関連のエキスパート」を指し示しているのです。
「社会保険労務士」の主な仕事としては、「健康保険・雇用保険・年金などの書類を公的機関に出す手続き代行」や「従業員名簿などの帳簿書類の作成」、「労務管理・関連法令の側面からの会社の経営を効率化していくためのコンサルティング業務」などがあります。
仕事内容のメインは「社会保険に関する諸業務の代行」になりますが、近年は「人材管理・社会保険を踏まえた会社のコンサルティング」や「年金関連の相談業務」も増えてきています。
「社労士」とは?
「社労士」とは、「社会保険労務士の略称」です。
「社労士」と「社会保険労務士」は、言葉を略しているか略していないかだけの違いがある同義語です。
そのため、「社労士」というのは、「人事(雇用)・社会保険・労働問題・年金相談・労務改善のコンサルなどの業務を行う国家資格保有のエキスパート」を意味していることになります。
「社労士」は、「社会保険業務を中心として企業の人材管理や経営効率化をバックアップしていく役割を果たす専門職」なのです。
「社会保険労務士」と「社労士」の違い
「社会保険労務士」と「社労士」の違いを、分かりやすく解説します。
「社労士」は「社会保険労務士」という専門職としての職業名・資格名を略した言い回しです。
「社会保険労務士」の略語が「社労士」であるため、この二つの言葉の間に違いはないということになります。
「社会保険労務士」と混同されやすい資格名として「労務管理士」があります。
しかし、「社会保険労務士」が「約5%前後で合格率の低い難関国家資格」であるのに対して、「労務管理士」は「研修などで確実に取得できる民間資格」である違いがあります。
「社会保険労務士」の例文
・『社会保険労務士の資格名はマイナーですが合格率が非常に低い難関資格なので、取得にはかなりの勉強時間が必要です』
・『社会保険労務士に期待される役割が定形的な社会保険業務から、応用力が問われる相談業務(コンサル)に変わってきています』
「社労士」の例文
・『社労士の国家資格を取りたいと思って、専門学校に資格取得講座に関する資料を請求しました』
・『伯母が大手企業で社労士として勤めていましたが、保険関連の事務中心の業務内容に対して給料はかなり良かったようです』
まとめ
この記事は、「社会保険労務士」と「社労士」の違いを説明しましたがいかがでしたか?
「社労士」という名称は「社会保険労務士の略語・略称」であるため、結論として「社会保険労務士」と「社労士」の間に意味・資格の違いはないということになります。
「社会保険労務士」と「社労士」の違いを調べたい時は、この記事を読んでみてください。