「ピッチ」と「携帯」の違いとは?分かりやすく解釈

「ピッチ」と「携帯」の違い専門用語・業界用語

電話機端末の「ピッチ」「携帯」の違いについて、詳しく説明していきます。

「ピッチ」とは?

「ピッチ」とは?

「ピッチ」とは、PHSと呼ばれる電話機端末のことです。

正式には“Personal Handy-phone System”という名称で、簡易型の携帯電話だと考えると分かりやすいでしょう。

登場当時は固定電話に掛けても公衆電話並(同一区域内であれば、1分で10円程度)という通話料の安さが売りで、それなりに普及しましたが、データ通信には向いておらず、また、野外アンテナの設置もあまり進まなかった為、サービス地域内であっても通じないということが頻繁にあり、序々に影を潜めていった次第です。

いくつかの事業者から提供されていましたが、2018年の3月でいずれも新規契約が終了しており、2020年7月をもって個人向けのサービスは終了する予定です(法人契約となる、特定の屋内に限るような利用は別になります)。

「携帯」とは?

「携帯」とは?

「携帯」は、いわゆる「携帯電話」機と、「スマホ」と呼ばれる端末機の総称として使われています。

現在ではスマホのシェアが圧倒的ですが、それを指して「携帯」と使っても間違いではありません(通信上は、ほぼ同一のシステムで運用されています)。

先の「ピッチ」と比較して、電波の強さやサービス地域の広さで大きく上回る利便性があり、データ通信にも向いている点がそれとの一番の違いです。

その「ピッチ」の登場時こそ、そちらに流れた人も多かった為、一時的にシェアが減少したものの、このような端末機を電話(音声通話)としての利用よりもメールやネットといったデータ通信に使うことが増えてきたことで、完全にこちらが主流になりました。

2019年現在、ドコモ、au、ソフトバンクという各事業者の三強体制となっており、その他にもYモバイルなどの「格安スマホ」と呼ばれる事業者も存在しています。

「ピッチ」と「携帯」の違い

「ピッチ」と「携帯」の違い

「ピッチ」「携帯」の違いは、利用上では、「ピッチ」は電話の為の端末で、「携帯」は電話だけでなく、データ通信にも向いているという点になります。

「ピッチ」は主に都市部でしか使えませんが、「携帯」は全国津々浦々までサービス地域が広がっており、利便性も格段に上回っています。

見た目は似たようなものですが、利用している電波が全く違い、「ピッチ」はそのようなシステム面も合わせて、簡易型の携帯電話という表現そのものです。

まとめ

まとめ

「ピッチ」「携帯」は、このように違います。

「ピッチ」の登場時にまだ携帯電話の通話料が高かったことから、一時的にシェアを伸ばしましたが、それがあまり変わらなくなり、更にデータ通信が主流になったことで、「ピッチ」はすっかり過去の存在となってしまったと考えていいでしょう。