みなさんは「離任」と「退任」と言う言葉にどのような意味があるかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「離任」と「退任」の違いを分かりやすく説明していきます。
「離任」とは?
「離任」は「りにん」という読み方をする言葉です。
この「離任」には「任務から離れること」、あるいは「転任・退任などで任務・任地を離れること」という意味があります。
「退任」とは?
「退任」は「たいにん」という読み方になります。
この「退任」は「任務を辞めることや役目から退くこと」を意味しており、「任期半ばで退任する」というような使い方をしています。
「離任」と「退任」の違い
では、ここで「離任」と「退任」の解釈がどのように違うのかを見ていきましょう。
前述の通り「離任」は「転任・退任などで任務・任地を離れること」という意味があり、一方の「退任」は「任務を辞めることや役目から退くこと」を指しています。
このことから「離任」とは「退任」と異なり仕事自体を辞めるという意味は含まれていない点が異なり、転任などによって今いる任務や任地から離れることを意味しているのです。
「退任」「任務を辞めることや役目から退くこと」なので、転勤という概念はありません。
「離任」の例文
ここで「離任」の例文を見てみることにしましょう。
具体的には以下のような文章が考えられます。
・『以前は本社に戻りたくて仕方なかったけど、地方勤務がとても気に入っていたから、今じゃあまり離任はきが進まないんだよな』
・『ここまで頑張ってきたつもりだけど、急に離任の辞令が出たんだ。どうも本社サイドで新規事業の責任者をやってくれってことなんだ』
「離任」の例文を見ると「現職を離れる」という意味合いがあるものの、転勤・転任に伴う要素が分かります。
「退任」の例文
続いて「退任」の例文を見ていきましょう。
実際には以下のような使い方が考えられます。
・『ウチの社長はあまりにもワンマンな経営をやり過ぎていたんだ。あの強引な方針に全社員が反発をして、とうとう退任に追い込まれしまったな』
・『黒い噂で持ち切りだったあの国会議員は不祥事がおおやけになって任期途中で退任することになってしまったね。まあ自業自得だけど』
「退任」の例文を見ると、あまり良くないケースでも使われています。
「役職を退く」という意味ですが、花道的な「退任」もあれば、情けない「退任」があることも見えてきます。
まとめ
ここまで「離任」と「退任」の意味や解釈の違いを説明してきました。
2つの言葉には「任」という感じが含まれており、「離」「退」という現場から外れる意味合いの漢字で構成されているために、同じような解釈になるように思われてしまう言葉かもしれません。
しかし、各々の解釈が全く異なるので、これを機にしっかりとチェックして間違いのないように理解しておいてください。
そうすることによって正しい使い分けができるようになってきます。
