「流儀」と「モットー」の違いとは?分かりやすく解釈

「流儀」と「モットー」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「流儀」「モットー」という言葉にどのような意味があるかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「流儀」「モットー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「流儀」とは?

「流儀」とは?

「流儀」「りゅうぎ」という読み方になります。

この「流儀」とは「技能・芸術などの分野において、その人や家・流派などの独得のやり方・しきたりのこと」、あるいは「物事のやり方」のことを意味している言葉です。

芸能の分野ではその流派などに古くから伝えられてきた手法や様式を表す時に使われています。

「モットー」とは?

「モットー」とは?

「モットー」は英語表記で「motto」という書き方になります。

この「モットー」「個人、あるいは組織の信念・美徳・行動指針などをシンプルな言葉で表明したもの」を指していますが、「各々が常に心の中に掲げてそれに則って行動する標語・信条・訓辞・座右の銘」と言うこともできます。

また、「金言」「格言」という言葉で言い換えることもできますが、元々「 モットー」という言葉はイタリア語の「言葉」を意味する語句だったのです。

「流儀」と「モットー」の違い

「流儀」と「モットー」の違い

では、ここで「流儀」「モットー」の違いを見ていきましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「流儀」「技能・芸術などの分野においてその人・家・派などの独得のやり方・しきたりのこと」を意味しています。

一方の「モットー」「個人や組織の信念・美徳・行動指針などを簡潔な言葉で表明したもののこと」を指しています。

このことから「モットー」には「流儀」でみる「技能・芸術などの分野におけるしきたり」という概念がないことが相違点と言っていいでしょう。

「流儀」の例文

「流儀」の例文

ここで「流儀」の例文を見ていきましょう。

具体的には以下のようなものが挙げられます。

・『私たちの結婚式は代々続いてきた当家の流儀でやらせて頂きます。口を挟まないでください』
・『俺には俺の流儀があるんだ。お前たちから文句を言われる筋合いはないぞ。これまでも上手く進んできているじゃないか』
上記の「流儀」の例文を見ていると、古いしきたりに固執している感じや自分の考え方・やり方が一番いいという印象を受けます。

「モットー」の例文

「モットー」の例文

次に「モットー」の使い方を例文を交えて考えてみましょう。

以下のようなものが参考になります。

・『私のモットーは24時間以内にお客さまのお困りごとを解決することです。これは他の誰も真似することはできないでしょう』
・『我が社のモットーは最高の品質をお客さまにお届すること。製品にご満足頂けない場合は100%返金に対応しています』
「モットー」の例文では自身の特徴を前面に押し出している感があります。

まとめ

まとめ

これまで「流儀」「モットー」の意味や違いを説明してきました。

この2つの言葉はニュアンス的に似たような解釈に感じますが、詳しく見ていくと異なった使い方や意味を持っているので、きちんを理解しておくようにしておく必要があります。