この記事では、「感心」と「感服」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感心」とは?
「感心」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「感心」は「かんしん」と読みます。
「感心」は、「立派な行為や、優れた技量に対して、心を動かされること。
心に深く感じること」という意味があります。
誰かの立派な行為や、誰かの優れた技量を見たときに、何か感じるものがある時、「感心」という言葉を使うことができます。
例えば、小さな子供が、親の代わりに買い物をする場面を見たとき、立派な行動だと思って、心が動かされるかもしれません。
このような場合は、「買い物をする子供の姿を見て感心した」などという文章を作ることができます。
次に「感心」には「あきれること、びっくりすること」という意味があり、逆説的に使われます。
例えば「馬鹿さ加減に感心する」などと言い、「あまりにも馬鹿すぎて、逆にすごいと思う」というような意味があり、嫌味として言われます。
「感服」とは?
「感服」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「感服」は「かんぷく」と読みます。
「感服」は「深く感心して、尊敬や尊重の気持ちを抱くこと」という意味があります。
誰かの行動などに対して心を動かされて、尊敬や尊重したい気持ちになった場合、「感服」という言葉を使うことができます。
例えば、火事が起こった時、危険な現場に突入していく消防士の姿に心を動かされて、尊敬したとき、「火事現場に突入する消防士に、感服する」という文章にできます。
また、優れた芸術作品を観たときに、芸術家に尊敬の気持ちを抱いたという場合は、「素晴らしい作品を作った、芸術家に感服する」などと言うことができます。
さらに、平和を守るような立派な行動をした人に対しては、尊敬の念を抱かずにいられないという場合は、「立派な行動に、感服せざるを得ない」などという表現をします。
「感心」と「感服」の違い
「感心」と「感服」の違いを、分かりやすく解説します。
「感心」は、「立派な行為や、優れた技量に対して、心を動かされること。
心に深く感じること」という意味があります。
一方で、「感服」は「深く感心して、尊敬や尊重の気持ちを抱くこと」という意味があります。
どちらも、立派な行動などに対して、心を動かされることを意味する言葉になります。
ただし、「感服」は、心が動かされるだけでなく、その結果、尊敬や尊重の気持ちを抱いた場合に使う言葉になります。
つまり「感心」した後で、尊敬したとき、「感服」となります。
すなわち「感心」+「尊敬」が「感服」と言い換えることができます。
このように、立派な行為などに心が動いたら「感心」を使い、さらに尊敬を抱いた時は「感服」を使うようにしましょう。
まとめ
「感心」と「感服」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
違いを知り、混同せずに使えるようにしましょう。