「明瞭」と「明確」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「明瞭」の意味や使い方
「明瞭」とは明らかであること、またはっきりとしていてわかりやすいことという意味で、そのような様子を表す言葉でもあります。
「意識は明瞭だ」と言いますと、意識がはっきりしているという意味になります。
また「明瞭な発音」とは、は聞き取りやすい、わかりやすい発音ということになります。
「明確」の意味や使い方
「明確」とは、はっきりとしていて、疑うところがまるでない確かなことという意味になります。
「明確にしておきたい」と言いますのは、あとで問題にならないように、疑いのないようにはっきりさせる、確かなこととして証拠を残したいといった意味合いになります。
「明確な日付」「明確な内容」などと使います。
「明瞭」と「明確」の違い
「明瞭」と「明確」、それぞれの言葉の意味と使い方を説明しました。
似た意味合いの言葉ですが、混同しないように使い分けるようにしましょう。
まず「明瞭」ですが、これは明らかであること、はっきりとわかりやすいことという意味になります。
一方で「明確」ははっきりしていて、疑う余地がない、確かなことという意味です。
簡単に覚えるならば「明瞭」はわかりやすい、「明確」は疑うところがない、という風にしておきますと使い分けが容易になります。
「明瞭」を使った例文と意味を解釈
「明瞭」を使った例文とその意味を見ていきます。
「明瞭」を使った例文1
「彼の説明は簡単明瞭で、スタッフに好評だ」
「明瞭」とははっきりしていてわかりやすいという意味になります。
例文は、彼の説明は易しく、はっきりとしていてわかりやすいという意味になります。
「明瞭」を使った例文2
「彼女はまるでネイティブのように明瞭な発音だった」
「明瞭な発音」とは、はっきりしていて、聞き取りやすい発音という意味になります。
「明確」を使った例文と意味を解釈
「明確」を使った例文とその意味を見ていきます。
「明確」を使った例文1
「あとでトラブルにならないように、書面で内容を明確にしておいた方がいい」
「明確」とは、はっきりとしていて疑う点がない、確かなことという意味になります。
口約束だけでは言った、言わないと後で問題が起こる恐れもあります。
そうならないようにはっきりさせておくことを「明確にしておく」という風に言い表します。
「明確」を使った例文2
「実は明確な日付は思い出せないのですが、彼女の様子がおかしかった時があるのです」
「明確な日付」とは、確かな日付という意味になります。
例文は、はっきりとこの日付けであると断言はできない、確かにこの日であるとわからないという意味合いになります。
まとめ
いかがでしたか。
「明瞭」と「明確」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
とても似た言葉で難しいかもしれませんが、違いを正しく理解して使い分けてください。