この記事では、「買い上げ」と「買い取り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「買い上げ」とは?
「買い上げ」とは、官公庁などが、民間から物を「買う」ことを言います。
また相手が買ってくれることを敬う時に「お買い上げ」といった言い方をします。
例えば「買い上げ米」という言葉があります。
これは、政府が民間から買う米のことです。
「買い上げ」という言葉がどちらの意味なのかは、前後にある言葉から判断するようにしましょう。
「不当な転売を防ぐ為、国が全部買い上げるのが一番だ」「お買い上げの品に満足いただけたでしょうか」「余ったとしても、買い上げてもらえるので、とりあえずほっとしている」などと、使います。
「買い取り」とは?
「買い取り」とは、買って自分の物とするという意味になります。
仕入れなどの場合は「買い取り」した物は返品できないということになります。
「ここにあるのは委託商品、あっちにあるのは買い取り商品」「全部、買い取りなので必ず売ってしまわないと赤字になる」「もう使わない物は、綺麗なうちに買い取りしてもらった方がいい」などと、使います。
「買い上げ」と「買い取り」の違い!
「買い上げ」と「買い取り」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも「物を買う(買ってもらう)」という意味合いは共通しています。
ただ、言葉の意味はまったく違いますので、混同しないようにしてください。
まず「買い上げ」という言葉ですが、これは官公庁などが「民間」から物を買うこと、地位、権力がある者が下の者から買うといった意味があるのです。
また「お買い上げ」という言葉は、相手が買ってくれることを敬って言う言葉です。
「買い取り」とは買って自分の物とするという意味になります。
仕入れにおいては売れ残っても返品ができないものを「買い取り」と言います。
まとめますと「買い上げとは官公庁が民間から買う、上の立場の者が下の者から買う」「買い取りは買って自分の物とする」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「買い上げ」と「買い取り」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉が持つ意味を正しく理解してください。
特に「買い上げ」は二通りの意味がありますのでどちらの意味なのか前後にある言葉から判断するようにしましょう。