「調査」と「踏査」の違いとは?分かりやすく解釈

「調査」と「踏査」の違い言葉・カタカナ語・言語

何かを調べることに関わる言葉は多くありますが『調査』と『踏査』はとても違いを理解しにくい言葉ではないでしょうか。

この記事では「調査」「踏査」の違いを分かりやすく説明していきます。

「調査」とは

「調査」とは

まず、この言葉は『ものごとの実態や実情、動向などを明らかにするために調べること』とを表す言葉です。

『調べる』ということを少しフォーマルな言葉で表す時にはとこの単語を使うのが一般的な用法ではないでしょうか。

この『調査』というのは方法は様々存在します。

例えば書物、人の話やアンケートで確認、インターネットなどで調べたり、実際に自分で物事を測定したりするなどです。

つまり、何かを明確にするためという部分にポイントがかかっており、その為には手段は特に問わないというのが『調査』という言葉です。

「踏査」とは

「踏査」とは

さて『踏査』とはどのような意味を表すのでしょうか。

これは『実際に現地へ赴いて調べること』を表す単語です。

例えばある資源調査を行う時などにはインターネットや文献などを調べるだけでは正しいデータは取ることができません。

その場合は実際に足を運び細かく調べるという作業が必要になってくるのですが、これを『踏査』と言います。

「調査」と「踏査」の違い

「調査」と「踏査」の違い

この二つは『何かを明確にするために手段は特定せず調べること』か『実際に訪問をして調べること』かではっきりと分けることができます。

つまり、『調査』がかなり広い手段方法を表す言葉なのに対して『踏査』は『実地に赴く』という限定的な『調査』手段と理解することができます。

もう少し『踏査』をかみ砕くと『実地調査』や『現地調査』という言葉を使うと分かりやすいのではないでしょうか。

『踏』という言葉が示す通り自分の足で確かめるという意味の漢字を意識するとより頭に違いを思い浮かべることができるのではないでしょうか。

「調査」の例文

「調査」の例文

・『今回提出されている現状報告の真偽について徹底調査を行った』
・『5年前の事件については秘密裏に調査が進められており、進むにつれて以外な事実が判明した』
・『学校側は多くの保護者の嘆願にようやく重い腰を上げて、いじめの実態調査に乗り出すことになった』

『踏査』の例文

『踏査』の例文

・『文献に記されていることが史実なのかを確かめる為に我々はヨーロッパを踏査することにした』
・『度重なる現地の踏査を行った結果、残念ながらそこに有益な資源は埋もれていないことが分かった』
・『10年前の大地震による工場地帯の壊滅に関して、政府は踏査を徹底的に行い、真因を解明しようとした』

まとめ

まとめ

如何でしたでしょうか。

ひとことで調べるといっても様々な表現があり、『調査』という言葉は身近でも『踏査』という言葉はあまり聞いたことがないという方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

このように調べることに関する言葉はまだまだ多く存在しており、『精査』や『検査』、『審査』などそれぞれで厳密な意味をしっかりと持っていますので、是非この機会に違いを『調査』してみることをお勧めします。