この記事では、「陰」と「影」の違いを分かりやすく説明していきます。
「陰」とは?
「陰(かげ)」とは、「物に遮られて日光・風雨が当たらなくなっている暗い場所」を意味している言葉です。
「物体に遮られて日光が当たらないところ」という意味を持つ「日陰・木陰・岩陰・物陰」といった「陰」を使った漢熟語もあります。
「陰」という言葉には「人の目が届かないところ・その人がいないところ」の意味もあり、「陰口を言う人でした・陰で悪事をしていました」などの文章で使われます。
さらに「陰」には、「表面からは分からないその人の性格の暗い部分」といった意味もあります。
例えば、「どこか陰のある人」といった文章で使われます。
「影」とは?
「影(かげ)」とは、「物に遮られた時に、光源の反対側にできる黒い(暗い)部分・形」を意味している言葉です。
「影」という言葉には、「日・月・星・灯火などの光」や「光が反射して水面・鏡面に映る物体の形・色」といった意味合いもあります。
例えば、「月(星)の影が鮮やかに見えていました」や「湖面に映る家族の影を眺めていました」などの文章で使えます。
「陰」と「影」の違い!
「陰」も「影」も「明るくなくて暗くなっている」という意味合いは共通していますが、「陰」は「暗くなっている場所」に意味の重点があるのに対して、「影」は「暗く(黒く)なっている形・部分」に意味の重点があるという違いがあります。
「陰」という言葉は「日陰・木陰」などの言葉で使われるように「物体で遮られて日光・風雨が届かなくなっている暗い場所」を意味していますが、「影」の表現は「光が物体で遮られた時に、光源と反対側に出現する黒い部分・形」を意味している違いを指摘できます。
また「陰」には、「影」にない「人の目が届かないところ」や「表面からは分からない性格・人間性の暗い部分」といった意味もあります。
「影」にも、「陰」にない「月(星・灯火)の影のような光」や「光が反射して水面・鏡面に映る物の形・色」という意味があります。
まとめ
「陰」と「影」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「陰」という言葉は「物体に遮られていて、太陽の光・風雨が当たらない場所」を意味していますが、「影」という表現は「光が物体に遮られた時に、光源の反対側にできる暗い(黒い)部分」を意味しているという違いがあります。
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