「里帰り」と「別居」の違いとは?分かりやすく解釈

「里帰り」と「別居」の違い言葉・カタカナ語・言語

結婚後の生活において用いられる「里帰り」「別居」とは、何が違うのか。

この記事では、「里帰り」「別居」の違いを分かりやすく説明していきます。

「里帰り」とは?

「里帰り」とは?

昔、「里帰り」と言えば、新婦が結婚後初めて実家に帰ることを意味するものでした。

祝言後の3日目・5日目に行うことが多いと言われていましたが、今では、妻が実家に帰ることを主に「里帰り」というようになりました。

また、外国へ移住した人が母国に帰ることも「里帰り」と言います。

このように、「里帰り」は、結婚し実家を離れた人や外国で暮らす人が故郷に帰ることを意味し、「里帰り」の場合、一時的なものとなります。

何日といった明確な日数の基準はないものの、現在住んでいる場所があり、そこにいずれか戻ることを前提となり実家や故郷に帰ることが「里帰り」です。

「里帰り」の使い方

「里帰り」は、「里帰りをする」「里帰りから戻る」などといった使い方のほか、「里帰り中」「里帰り出産」などといった形でも用いられます。

「別居」とは?

「別居」とは?

「別居」は、その言葉の通り、別れて暮らすことを意味し、今まで一緒の場所に暮らしていた夫婦や家族が別々の場所で暮らすことを「別居」と言います。

「別居」の場合、ネガティブ意味としても用いられることがあり、「別居」一言で、その行為がポジティブなのかネガティブなのか判断が難しい場合もあります。

単身赴任などにより仕方なく別々に暮らすことも「別居」

離婚を前提として別々に暮らすことも「別居」です。

「別居」の使い方

「別居」は、「別居する」「別居した」などといった使い方のほか、「別居中」「家庭内別居」などといった形でも用いられます。

「里帰り」と「別居」の違い

「里帰り」と「別居」の違い

「里帰り」の主語は、妻です。

妻が実家に帰ることを「里帰り」ということに対し、「別居」の主語は、妻でも夫でも構いません。

どちらに対しても、「別居」を用いることが可能です。

また、「里帰り」は、あくまでも、一時的に実家に戻ることを意味し、円満に行われるイメージが強くなりますが、「別居」の場合、離婚を前提としたといったようなネガティブな意味で用いられることが多い言葉となります。

この点にも「里帰り」「別居」には違いがあります。

「里帰り」の例文

「里帰り」の例文

・『出産後の不安もあり、里帰り出産を行うことにしました』
・『妻が子供を連れて里帰り中ということもあり、羽を伸ばしているところです』
・『妻の両親の具合が悪いということで、妻は少しの間、里帰りすることになりました』
・『妻が里帰り中といっても、妻の実家は車で5分の場所にあります』

「別居」の例文

「別居」の例文

・『子供が独立したことをきっかけに、我が家では家庭内別居が続いています』
・『別居中だった妻と正式に離婚が成立しました』
・『単身赴任も終わり、晴れて妻との別居生活も終了です』
・『離婚を前提とした別居をはじめ3年が過ぎました』

まとめ

まとめ

以上のようなことに注意し、「里帰り」「別居」を使い分ける必要があります。