この記事では、「成果」と「結果」の違いを分かりやすく説明していきます。
「成果」とは?
あることをして得られるよい結末という意味です。
よい結末だけを指しており、悪い結末のことではありません。
弱小野球チームのことで説明をします。
このチームは非常に弱く、試合では負けてばかりで、リーグ戦ではいつも最下位です。
このチームを強くしようと新しい監督がやってきました。
監督はこれまでの練習方法を変えて、新しい方法を取り入れました。
選手ひとりひとりに的確なアドバイスもしました。
これまでは練習量が足りなかったので、練習量を増やしました。
以前の監督は技術的なことしか指導をしませんでしたが、今度の監督は体調やメンタルの面の指導もしました。
こういったいろいろなことをして、最終的にはリーグ戦で1位になることができました。
練習をする、体調やメンタルを整えるといったことをして、よい結末を得ることができたのです。
この場合は「練習の成果」などということができます。
「成果」の使い方
あることをして得られるよい結末を指して使用する言葉です。
途中経過や悪い結末には使用しません。
「結果」とは?
「結果」には4つの意味があります。
1つめは、物事を起こすもととなるものや行為によって生まれた、状態や結末です。
状態や結末がよいものである場合も、悪いものである場合も意味に含みます。
崩れにくいといわれるファンデーションを使ったとします。
ファンデーションを使うという行為をしています。
そして、最終的には化粧は崩れませんでした。
この場合の「結果」は化粧が崩れなかったです。
2つめの意味は、他よりも秀でている結末、業績、記録などのことです。
箱根駅伝で優勝したとします。
このことを「結果を出した」といいます。
優勝は好ましいことで、他よりも秀でているともいえます。
3つめは副詞的に使って、あるものごとを行って得られる結末状態です。
「勉強をした結果、テストで平均点以上をとった」のような使い方をします。
勉強をするという行為を行い、テストで平均点以上をとるという結末があります。
4つめは植物が実をつけることです。
「結果」の使い方
あることをして得られる結末という意味で使用をします。
よいことも悪いこともいいます。
「成果」と「結果」の違い
あることをして得られる結末という意味が似ていますが、同じことではありません。
「成果」は結末がよい場合だけをいいます。
一方、「結果」は結末がよい場合も悪い場合もいいます。
「成果」の例文
・『成果を得られなかった』
・『成果を手にする』
・『成果をたたえる』
・『成果を出し続ける』
「結果」の例文
・『結果に執着する』
・『結果がでた』
・『実験の結果』
・『人が押し寄せる結果となった』
まとめ
あることをして得られる結末という意味が似ていますが、それがよいものだけを指すのか、よいものも悪いものも指すのかという点に違いがあります。