「苦情」と「抗議」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「苦情」の意味や使い方
「苦情」とは、自分が被害、迷惑を受けたり、納得のいかない扱いをされた時、その相手に対し不満、不快な気持ちを言うこと、またその言葉のことを言います。
人によって我慢のできる限界や、感じ方、考え方は違いますので「苦情」の明確な基準はありません。
その人がどう感じたかです。
「すぐに苦情を言う人」「苦情を持ち込まれる」「苦情処理係」などと使います。
「抗議」の意味や使い方
「抗議」とは、相手の言動、物事の対処などに対して、反対意見や不快な気持ちを伝えることを言います。
自分に直接に関係がないことであっても、不満、不快な気持ちになれば言うことでもあります。
ですから「無関係でも抗議せずにはいらなれない」ということもあるわけです。
「断固抗議する」「抗議したが、無視された」などと使います。
「苦情」と「抗議」の違い
「苦情」と「抗議」、それぞれの言葉の意味と使い方を説明しました。
どちらも似ている意味で、混同しがちですが違いがありますので使い分けるようにしましょう。
まず「苦情」ですが、これは自分自身が被害、迷惑を受けたり、納得いかない扱いをされた時に相手にその気持ちを伝える、わかりやすく言えば「文句を言う」ことです。
一方で「抗議」とは相手の言動に納得いかない点がある時に、意見を述べることです。
つまり自分に直接被害があった場合ではなくても「抗議」することもあるのです。
簡単に違いを覚えるならば「苦情」は自分が被害を受けた時、「抗議」は相手の言動が納得できない時という風にするといいでしょう。
「苦情」を使った例文と意味を解釈
「苦情」を使った例文とその意味を見ていきます。
「苦情」を使った例文1
「騒音で眠れないので、隣人に苦情を言いに行ったが居留守を使われた」
迷惑を受けた時に相手にそれを言うことを「苦情」と言います。
例文は騒音被害を訴えたいのですが、相手がそれを居留守という方法で無視していることを言い表しています。
「苦情」を使った例文2
「苦情を言ったら逆上された」
相手から受けたことに対する不満、不快な気持ちを言うことを「苦情」と言います。
しかし例文のように相手が反省を示さず、怒り出すということもあります。
「抗議」を使った例文と意味を解釈
「抗議」を使った例文とその意味を見ていきます。
「抗議」を使った例文1
「あの人の横暴は見ていられない、みんなで抗議しましょう」
他人の言動に対して、反対の意見を述べることを「抗議」と言います。
「抗議」を使った例文2
「無関係な人たちから、ここまで抗議されるとは思わなかった」
「抗議」とは、言動、処置の仕方などに反対意見、不満、不快な気持ちなどを言うことを言います。
自分に関係がないことでも、人に言うということでもあります。
まとめ
いかがでしたか。
「苦情」と「抗議」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
似た言葉ですが違いを正しく理解して使い分けてください。