「行き詰まる」と「煮詰まる」の違いとは?意味を詳しく解釈

「行き詰まる」と「煮詰まる」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「行き詰まる」「煮詰まる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「行き詰まる」の意味や使い方

「行き詰まる」の意味や使い方

「行き詰まる」とは、それ以上先に進めなくなることの表現です。

道がそこで行き止まりの為、もう進めない、障害物の為に進めないといったような物理的な理由の場合だけでなく、問題を解いていたが、回答まで進めずに詰まってしまったという時にも使うことができます。

ゲームでもよく使われる表現で、「この面で行き詰ってしまった」「あのゲームはクリアできずに行き詰ったままだ」などと用いられますが、どのような使い方でもそのまま「先に進めない(進めなくなった)」と言い換えれば意味が通るので、特に難しい言葉ではありません。

「煮詰まる」の意味や使い方

「煮詰まる」の意味や使い方

「煮詰まる」は、結論に至る寸前まできているという意味になります。

例えば、何かの会議において、最後の投票の前に「そろそろ煮詰まったと思うので、決を採りたいと思います」のような使われ方が多い言葉です。

「意見が煮詰まる」という使い方もよく見聞きしますが、これは、意見が出尽くした(ので結論の寸前)という解釈になります。

本来の意味としてはこのような使い方になりますが、誤用で先の「行き詰まる」と同様の使い方をされることが増えています。

その場合、「煮詰まって、これ以上何も考えつかない」といった使い方をされますが、「行き詰まって」とするのが正解で、このような使い方はしないように注意してください。

「行き詰まる」と「煮詰まる」の違い

「行き詰まる」と「煮詰まる」の違い

「行き詰まる」「煮詰まる」は、上のように「煮詰まる」の誤用の解釈では同様の意味になってしまいますが、本来の意味としてはそれより先に進めないという意味で使えるのは「行き詰まる」の方だけで、「煮詰まる」は、いよいよ結論前の最終局面だといった時に、その意味で使われる言葉となっています。

言葉の意味は時代と共に変わることも少なくなく、本来の意味は残しながら、現在ではこちらの解釈の方が一般的だといったものもありますが、この「煮詰まる」の誤用に関してはその例には当たらず、単に間違いとなってしまうので気を付けてください。

「行き詰まる」を使った例文と意味を解釈

「行き詰まる」を使った例文と意味を解釈

「行き詰まる」を使った例文と、その意味の解釈になります。

謎を解くタイプのゲームでは、昔からお馴染みの言葉となっています。

「調子よく進んできたのに、ここで3日も行き詰まっている」

何かのゲームでそこまでは順調だったものの、解けない謎や倒せない敵などの存在から、3日そこで足踏み状態となっているようです。

そのような時には攻略サイトなどを参照するといいかも知れませんが、そういったものは一切見ずに自力で頑張ってみるのもいいでしょう。

「煮詰まる」を使った例文と意味を解釈

「煮詰まる」を使った例文と意味を解釈

こちらは「煮詰まる」を使った例文と、その意味の解釈になります。

誤用についての説明もしましたが、本来の意味でしか用いない言葉です。

「あれから大分経つので、向こうも煮詰まっている頃だろう」

向こうと表現される側も結論の手前までいっているだろうと使っています。

この言葉にはもう1つの意味があり、料理で何かを煮込み過ぎた為に水分が全て無くなってしまった(煮込み過ぎによる失敗)という使う方もされます。

これは誤用などではなく、料理用語としての特別な使い方だと考えてください。

まとめ

まとめ

「行き詰まる」「煮詰まる」は、「煮詰まる」の誤用によって同じような意味だと思われていることもありますが、本来の意味は違うのできちんと使い分けましょう。