この記事では、「カヌー」と「カヤック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「カヌー」とは?
「カヌー」とは、一般的な舟の形となっている、オール(パドル)によって(漕いで)水面を進める乗り物のことです。
ざっとした紹介になりますが、実はこの「カヌー」という厳密な定義はなく、そのような舟に属する乗り物の総称となっています。
よって、湖などでよく貸し出されている2人乗りの遊覧用ボートも、この「カヌー」と呼べなくもありませんが、現在では縦に細く、底の中心に重心があり、複数人で乗る時には縦に座るタイプがこのように呼ばれることが多いです。
有名なのは「インディアンカヌー」で、縦に長く、1人、または2人や3人で縦に乗り、両サイドにパドルの付いたオールを使って漕いで進めます(このカヌーによる競技もよく行われています)。
「カヤック」とは?
「カヤック」は、「カヌー」の中で足を畳んで座る形で乗り、両サイドにパドルの付いたオールで漕ぐタイプのことです。
1人乗りと2人乗りがあり、1人乗りで片方にしかパドルが付いていないオールを使って行われるのが「スラローム」競技で、リオ五輪で羽根田選手がメダル獲得に至ったのはこれになります。
このような窮屈なスタイルで乗る、元々競技を意識して設計されたような「カヌー」は、「カヌー」にあらず(その定義から外すべき)という意見もあり、もっとオープンに乗れるものしか「カヌー」とは呼ばない(つまり、「カヤック」は「カヌー」とは別物)と考えている人も少なくないと言われています。
「カヌー」と「カヤック」の違い
「カヌー」と「カヤック」の違いを、分かりやすく解説します。
先のように、「カヌー」の中の一部のものが「カヤック」という扱いになりますが、もっとオープンなものしか「カヌー」と呼ばないといった見解もある為、定義が難しいところです。
「スラローム」競技にしても、「カヤックに乗って~」と表現されますが、使用するパドルが「カヤック」のそれではない為、あのスタイルで「カヤック」と呼んでいるのは間違い(パドルまで含めての呼び方)だという声もあるのが実情です。
まとめ
このように、「カヌー」と「カヤック」の定義は難しいものがありますが、一般的には「カヌー」の中の1つの種類が「カヤック」だと考えておけばいいでしょう。
細かい部分は人による感覚の差が大きいので、参考程度にしておいてください。