この記事では、「乗車券」と「特急券」の違いを分かりやすく説明していきます。
「乗車券」とは?
「乗車券」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「乗車券」は「じょうしゃけん」と読みます。
「乗車券」は「鉄道やバスなどの交通機関が発行する切符」という意味があります。
「乗車券」があると、電車バスなどに乗ることができ、種類がいくつもあります。
例えば、標準的な賃率に基づく運賃により、発行されている切符を「普通乗車券」と言います。
また、普通乗車券よりも割引された料金で発売されているのが「割引乗車券」です。
さらに目的地までの片道「乗車券」は「片道乗車券」、往復の物を「往復乗車券」と呼びます。
観光地を巡るのに便利な「周遊きっぷ」や、2000円程度で東京から九州まで移動できる『青春18きっぷ』など、趣向を凝らした「企画乗車券」も用意されています。
また、「乗車券」の素材は時代とともに変遷を遂げています。
昭和のころは、固い厚紙で作られた「硬券(こうけん)」が一般的でしたが、現在は「ICカード」が主流となっています。
「特急券」とは?
「特急券」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「特急券」は「とっきゅうけん」と読みます。
「特急券」は正式名称を「特別急行券」と言います。
鉄道の中には、基本運賃と、特別急行の料金を分けている場合があります。
このとき、「特別急行列車」こと「特急」に乗るために必要な「乗車券」が「特急券」となります。
「特急券」を必要とする特急列車の特徴として、座席指定制があります。
急行までの列車は、基本的に自由席が一般的ですが、「特急券」が必要となる特急の場合は、座席指定が一般的です。
そのため、全席指定の特急の場合は、「特急券」に座席番号が記載されている、「指定席特急券」を「特急券」と呼ぶことになります。
ただし、特急でありながら、自由席が用意されている新幹線などに乗る場合は、座席指定のない「特急券」が存在します。
この「特急券」を「未指定特急券」などと呼ぶことがあります。
「特急券」の発売は、当該列車の発車日の一か月前の午前10時からとなっています。
「乗車券」と「特急券」の違い
「乗車券」と「特急券」の違いを、分かりやすく解説します。
「乗車券」は「鉄道やバスなどの交通機関が発行する切符」という意味があります。
一方の「特急券」は、「特急列車に乗るための切符」となります。
例えばA地点からB地点まで特急に乗って移動するとき、「運賃」と「特急料金」が必要になります。
運賃は移動に対して支払われる対価で、普通電車でも、特急でも同じ金額になります。
一方の「特急料金」は速さやサービスに支払われる対価となります。
この時、運賃に対する切符が「乗車券」、特急料金に対する切符が「特急券」ということになります。
まとめ
「乗車券」と「特急券」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味を知ることで、特急や新幹線に乗る時、「乗車券」と「特急券」の違いに戸惑わずに済むようになりそうです。