この記事では、「意固地」と「頑固」の違いを分かりやすく説明していきます。
「意固地」とは?
簡単には自分の意見や主張を変えないこと、またそのさまです。
人から何かをいわれて「はいそうですか」と簡単に態度を変えてしまう、このような態度ではありません。
別れる別れないを話し合っているカップルのことで説明をします。
男性側は別れたいといいます。
しかし、女性側は別れたくないといいます。
女性の友人は、「あの人はやめておいた方がいいよ」「別れた方があなたのためだよ」といいます。
しかし、女性はこの意見を受け入れようとせず、別れないという自分の意見を変えようとしません。
このカップルのことは、誰が見ても別れた方がよいと感じられます。
この女性は「意固地」になっています。
「意固地」の使い方
簡単には自分の意見や主張を変えないさまを指して使用します。
誰かに何かを言われて、すぐに意見や主張を変えてしまうことには使用しません。
「頑固」とは?
「頑固」には2つの意味があります。
ひとつは、自分の意見を通そうとして、自分の考えや態度を簡単には改めようとしないこと、またそのさまです。
自分の考えなどを通そうとして、他の考えを受けれ入れないさまを意味します。
箸でチャーハンを食べようとしている人がいます。
このチャーハンは非常にパラパラしているので、箸でつかもうとしてもうまく食べられません。
それを見た人が「スプーンを使ったら」といいます。
しかし、この人は食事をするときには箸という考えがあり、他の人が何を言ってもスプーンを使おうとしません。
この態度は「頑固」といえます。
もう一つの意味は、しっかりとくっついて簡単には離れないこと、またそのさまです。
ソースが服に付着してしまいました。
洗っても簡単には落ちません。
洗剤をつけて部分洗いをしても取れませんでした。
ソースの汚れは「頑固」なのです。
水虫に一度なると、適切な治療をしないとなかなか治りません。
夏が終わるとかゆみがなくなり、治ったかなと思っても、また次の夏にはかゆくなってきます。
「頑固」な水虫といえます。
「頑固」の使い方
考えや態度を改めようとしないという意味では、人間の考え、態度に使用をします。
簡単には取れないという意味では、汚れや病気などに使うことが多いです。
「意固地」と「頑固」の違い
自分の考えや意見を変えないという点で意味が似ています。
使い方が異なり「意固地を通す」とはいいますが、「頑固を通す」とはあまりいいません。
また、「頑固」にはくっついたものが簡単には取れないことの意味もあります。
「意固地」の例文
・『意固地な態度』
・『そんなに意固地にならなくてもいいのに』
・『意固地になってしまう』
・『意固地なところを直しなさい』
「頑固」の例文
・『頑固な汚れを分解』
・『頑固な毛穴の黒ずみ』
・『頑固な店主として知られる』
・『自分は頑固だと思う』
まとめ
自分の考えなどを簡単には変えないという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。