この記事では、「多忙期」と「繁忙期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「多忙期」とは?
非常に忙しい時期のことです。
多忙には、非常に多くの用事に追われて自由に使える時間がないという意味があります。
期は時期のことです。
つまり「多忙期」とは、非常に多くの物事を行わなければならず、自由に使える時間がない時期という意味になります。
仕事のことでいうと、いつが非常に忙しいのか職種によって異なります。
居酒屋の場合だと、忘年会や新年会の時期が非常に忙しいです。
この時期になると、多くの人たちが一度に居酒屋にやってきます。
そのため、店内は満席で、厨房では常に料理を作っており、スタッフがあちこちと動き回っています。
仕事なのでさぼるわけにはいきません。
ぼーっとしている時間などないのです。
これ以外の時期だと、酒を提供する時間以外はスタッフが談笑をするなど暇な時間ができることがあります。
「多忙期」の使い方
程度がはなはだしいほどにやらなければならないことに追われ、暇がない時期を指して使用をします。
仕事についても、日常のことについても使用できます。
「期」をつけないで使われることが多い言葉です。
「繁忙期」とは?
仕事が多くて自由に使える時間がない時期のことです。
繁忙には、仕事が多くて自由に使える時間がないという意味があります。
期は時期のことです。
つまり「繁忙期」とは、仕事が多くて自由に使える時間がない時期という意味になります。
どの時期が忙しいのかは職種によって異なります。
はんぺんは一年中売られている商品ですが、おでんを食べる機会が多くなる冬は売れ行きがよくなります。
売れ行きがよければ、製造業者は製造数を増やします。
製造数を増やすためには、いつも以上に働かなければなりません。
つまり、忙しくなるのです。
はんぺんを作っている業者は冬が忙しい時期であるといえます。
場合によっては24時間体制で製造をし、常に工場は動いている状態になります。
スタッフは交代制で、常に働くことになります。
観光地の旅館は、宿泊客が多くなる夏休みや年末年始などが忙しい時期です。
この時期になると部屋はいっぱいで、スタッフたちは常に動き回り、客の世話をします。
食事の準備をする、布団を敷く、客のお迎えやお見送りをするなど、やらなければならないことがたくさんあります。
スタッフが休む暇などほとんどないのです。
こういった、やるべき事柄が多くて忙しい時期を意味する言葉です。
「繁忙期」の使い方
仕事が多くて自由に使える時間がない時期を指して使用をします。
「多忙期」と「繁忙期」の違い
前者は非常に忙しい時期のこと、後者は仕事が多くて忙しい時期のことで、仕事についてだけ使用をします。
こちらの方が日常的にはよく使われている言葉です。
まとめ
自由に使える時間がない時期という意味が似ていますが、どういった場面で使われるのかに違いがあります。
