「ライフライン」と「インフラ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ライフライン」と「インフラ」の違いとは?言葉・カタカナ語・言語

我々の生活に欠かせない社会的基盤を意味する言葉として「ライフライン」「インフラ」があります。

防災や都市計画などで耳にする機会の多い言葉ですがこの2つは具体的にどのようなものを指しどんな違いがあるのでしょうか。

今回は、「ライフライン」「インフラ」の違いについて解説します。

「ライフライン」とは?

「ライフライン」とは?

「ライフライン」とは「生活するのに必要なものやサービスの供給経路」を意味します。

「ライフライン」を日本語に訳すと「命綱」「生命線」となり文字通り切れてしまうと生命が断たれてしまうつながりを指しています。

「ライフライン」も社会で暮らす人達にとって欠かせない命綱という意味合いで使われており断たれるようなことがあれば多くの人の社会生活に支障をきたしてしまう重要な存在です。

ライフラインには社会的基盤や設備以外にもモノやサービスの流通経路が含まれます。

あるエリアと外部とのつながりが立たれてしまうと外部に依存していたものやサービスの供給がストップしてしまいますがこれが「ライフライン」を断たれた状態です。

狭義では生命維持につながる経路のみを「ライフライン」と呼びますが広義では社会生活一般における外部とのつながりを「ライフライン」と呼びます。

娯楽や知的活動などは本来的な意味での生命維持には含まれませんが社会生活としては重要な意味があり広義の「ライフライン」に含まれます。

「ライフライン」の使い方

・大地震によりライフラインが断絶されてしまった。

・ライフラインの復旧は多くの人の努力によって成し遂げられた。

・ライフラインの維持は自治体の重大な責務である。

・1週間が経過してもライフライン復旧の目処はたっていない。

「インフラ」とは?

「インフラ」とは?

「インフラ」とは「人々が文明的な生活をおくるために必須の社会基盤」を指す言葉です。

「インフラ」に含まれるのは道路や鉄道、上下水道、発電及び送電設備、ガス施設やガス管、港湾や空港などの交通施設、通信網など社会を支える基盤となる設備全般です。

「インフラ」が指すものは「それなしには文明的な生活が成り立たないもの」全てです。

我々が文明的な生活を送れるのは国や自治体等による大規模な社会整備が行われた結果です。

「インフラ」はその地域を土台として永続的に支える設備です。

整備は大規模な事業となるため莫大な資本と労力が必要ですがインフラが十分に整備されていない地域では人々の社会生活水準が向上せず発展にも支障をきたしてしまいます。

「インフラ」の使い方

・インフラの整備はまだまだ十分とはいえない。

・戦争によりインフラに多大な被害が出てしまった。

・インフラ投資は長期的な効果を見る必要がある。

・日本で生まれるとインフラが整っているのをあたりまえだと思ってしまう。

「ライフライン」と「インフラ」の違い

「ライフライン」と「インフラ」の違い

「ライフライン」「インフラ」はどちらも社会的基盤となる設備を指しています。

違いとしては「ライフライン」は具体的な生活への影響を重視した言葉であるのに対し「インフラ」は社会資本としての側面を重視しており教育インフラなど生命維持に関わる物以外にも使われます。

「ライフライン」は流通を担う運転手などソフト面も含まれるのに対し「インフラ」は道路や施設などものとしてのハード面を指します。

まとめ

まとめ

「ライフライン」「インフラ」は似て非なる言葉です。

耳にしたときに混同しないよう意味するものを正確に理解しておきましょう。