この記事では、「願う」と「望む」の違いを分かりやすく説明していきます。
「願う」とは?
「願う」は「ねがう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「神仏に自分の希望が叶う様に祈る」という意味で、自分が叶えたいと思っていることの実現を神仏に祈って頼ることです。
2つ目は「ある目的が実現する様に心で請い求める」という意味で、個人的に心の中であることの実現を求めることです。
3つ目は「自分がして欲しいことを他人に頼む」という意味で、人に助けてほしいと頼んで協力を仰ぐことです。
4つ目は「国や地上自治体などに対してあることを申請する」という意味で、正式な手続きを経てものごとを請い求めることです。
5つ目は「動詞の連用形に付き、~していただく」という意味で、「ご出席願います」「ご足労願います」などと使われます。
上記に共通するのは「請い求める」という意味です。
「願う」の使い方
「願う」は「神仏に自分の希望が叶う様に祈る」「ある目的が実現する様に心で請い求める」「自分がして欲しいことを他人に頼む」「国や地上自治体などに対してあることを申請する」「動詞の連用形に付き、~していただく」という意味で使われます。
動詞として「願う・願った」と使われたり、副詞として「成功を願って万歳三唱する」などと使われたり、名詞として「小さな願い」などと使われます。
基本的に、誰かに対してあるものごとが実現する様に請い求めることに使われる言葉です。
「望む」とは?
「望む」は「のぞみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「遠くはるかに眺める」という意味で、何かを隔てて遠くに見ることです。
2つ目は「ものごとがこうなって欲しい、こうしたいと心に思う」と意味で、ものごとが自分にとって良い結果になって欲しいと思いことです。
3つ目は「特定の相手に対して自分の思い通りに期待すること」という意味で、相手にして欲しいことや理想の姿などを求めることです。
4つ目は「自分の元に来て欲しいと強く求める」という意味で、ある人材として欲することです。
上記に共通するのは「遠くにあるものを欲しがる」という意味です。
「望む」の使い方
「望む」は「遠くはるかに眺める」「ものごとがこうなって欲しい、こうしたいと心に思う」「特定の相手に対して自分の思い通りに期待すること」「自分の元に来て欲しいと強く求める」という意味で使われます。
動詞として「望む・望んだ」と使われたり、副詞として「自分で望んで来る」などと使われたり、名詞として「望みを託す」などと使われます。
基本的に、こうなって欲しいと思うことや、こうしたいと思うことなど、理想の結果を期待することに使われる言葉です。
「願う」と「望む」の違い
「願う」は「誰かに対してあるものごとが実現する様に請い求めること」という意味です。
「望む」は「こうなって欲しいと思うことや、こうしたいと思うことなど、理想の結果を期待すること」という意味です。
「願う」の例文
・『初詣で商売繁盛を願う』
・『君の成功を心から願うよ』
・『是非前向きに考えて欲しいと願う』
・『彼との恋愛が成就する様に願う』
「望む」の例文
・『はるかに富士山を望む別荘』
・『芸人なら有名になりたいと望んで当然だ』
・『彼には政治家として一層の努力が望まれる』
・『スキャンダルは困るので、しばらく自重を望む』
まとめ
今回は「願う」と「望む」について紹介しました。
「願う」は「請い求める」、「望む」は「期待する」と覚えておきましょう。