この記事では、「十分」と「十二分」の違いを分かりやすく説明していきます。
とても似た印象のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「十分」とは?
「十分」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「十分」は、「じゅうぶん」と読みます。
「十分」は、「10に等分すること」という意味があります。
例えば、ホールのケーキを10等分に切り分けて、子供たちに配るような場合は、「ケーキを十分にして配る」という文書を作ることができます。
また、「十分」には、「満ち足りていて不足のない様子。
充実して完全である様子」という意味があります。
例えば、ぐっすりと眠ることができて、寝不足がまるでないような状態になった場合は、「睡眠十分だ」などという文章にできます。
さらに「十分」には「思い残すところのない様子」という意味があります。
例えば、ゲームセンターに行って、思い残すところのないよう、思うまま楽しむことができた場合は、「ゲームセンターで十分に楽しむ」などという文章を作ることができます。
「十二分」とは?
「十二分」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「十二分」は「じゅうにぶん」と読みます。
「十二分」は、「十分すぎるほど、たっぷりしていること」という意味があります。
例えば、飲食店を経営し始めた時、十分すぎるほどの売り上げを上げることができるかもしれません。
この場合は、「飲食店経営を始めたら、十二分に売り上げることができた」などという文章を作ることができます。
また、恋人との初めてのデートをした後で、彼氏が彼女に、楽しめたかどうか聞くかもしれません。
この時に、彼女が十分すぎるほど楽しかったと伝える場合は、「十二分に楽しかった」などと表現することができます。
さらに、飲食店で料理を食べたときに、支払った金額に十分すぎるほど見合うくらい美味しいと感じた場合は、「十二分に美味しい料理だった」などと感想を表現することができます。
「十分」と「十二分」の違い
「十分」と「十二分」の違いを、分かりやすく解説します。
「十分」には、「満ち足りていて不足のない様子。
充実して完全である様子」という意味があります。
一方の、「十二分」は、「十分すぎるほど、たっぷりしていること」という意味があります。
どちらも、不足のない状態を意味する言葉という、共通点があります。
ただし、「十分」は100点満点中、100点の状態を意味するのに対して、「十二分」は100点満点中、120点の状態の場合を意味するという違いがあります。
「十分」で、満足な状態を意味しますが、「十二分」は、「大満足」な状態を意味するという違いがあると考えることができます。
まとめ
「十分」と「十二分」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。