この記事では、「時」と「場合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「時」の意味や使い方
「時」には、大きく分けて2つの解釈があり、まず、「時間」という意味で使われます。
「あれからもう2年とは、時が経つのは早いものだ」のような使われ方をするとその解釈になり、「期間」と置き換えられる場合も多いです。
次に、「(その)タイミング」となる解釈で、「その時になったら教えるよ」といった使い方ではその意味になります。
この「その時」という使い方は、「頃合」と置き換えることができ、ここで「場合」と比較しているのはこちらの意味だと考えてください。
「場合」の意味や使い方
「場合」は、その折々の状況という意味になります。
「もし失敗した場合にはすぐに教えること」のように使うと、失敗という状況になった時にはすぐに教えるようにと言っており、「場合によっては、それも考えないといけない」とすると、状況次第では、それも~と解釈することができます。
先の「時」という言葉を使っても同じ意味が表現できることがあり、「失敗した場合には」は、「失敗した時には」としても一緒です。
「時」と「場合」の違い
この「時」と「頃合」は、「時」の方は「時間」と使えるのが一番の違いですが、「時」を「タイミング」という意味で用いると、それほど変わらない言葉同士だと考えていいでしょう。
前述の「失敗した時には~」もそうですが、「そういう時こそ、これが役に立つ」などという使い方でも、「場合」と置き換えてもそのまま意味が通ります。
その為、どちらでも構わないというケースも多いながら、「そのような状況」だと強調するなら「場合」の方が向いています。
一瞬の「タイミング」という意味合いなら、「時」の方がいいでしょう。
「時」を使った例文と意味を解釈
「時」を使った例文と、その意味の解釈になります。
いくつかの「時」や「場合」と使う時に、両方交えて用いることで、片方だけだと文章的な見た目が悪くなるのを防ぐことができます。
「そんな時や、困った場合はすぐに呼んでくれて構わない」
「場合」も合わせて使っている例になります。
両方とも「時」としても一緒ですが、この方が文章としてスマートなのは見た目から分かると思います。
「場合」を使った例文と意味を解釈
こちらは「場合」を使った例文と、その意味の解釈になります。
もしそうなったら(だったら)という使い方では、「時」よりもそれが分かりやすい言葉です。
「そこまで届かなかった場合でも、特に悲観する必要はない」
この使い方も、「時」と言い換えることができますが、そちらを使うよりも「状況」という意味合いが強くなる「場合」の方が適していると言えるでしょう。
どのように使うかによって、これらは使い分けてください。
まとめ
「時」と「場合」は、このような違いになります。
明確な使い分けはありませんが、どちらが表現として向いているかが一番のポイントになります。