この記事では、「独占」と「独り占め」の違いを分かりやすく説明していきます。
「独占」とは?
「独占」には2つの意味があります。
ひとつは、自分ひとりだけのものにすることです。
ひとりで使う、ひとりで占めるなどのことをいいます。
「話題を独占する」のような使い方をします。
プロ野球界には、数多くの選手が登録をしています。
1つのチームでも、試合に出る選手は9人います。
何人もいる選手の中で、ある1人の選手だけが話題を得ていました。
記者たちは、この選手にばかり質問をし、テレビや雑誌などにはこの選手ばかりが登場します。
これは、話題をひとりだけのものにしているといえ、「話題を独占する」と表現することができます。
今度は飼い猫のことで考えてみます。
自宅には3匹の猫がいます。
どの猫も飼い主にかまってもらいたいです。
ある1匹は自分だけが飼い主にかまってもらいたいと思っており、常に飼い主につきまとい、他の2匹が近づいてくることを許しません。
その結果、1匹だけが特に飼い主にかまってもらう形になりました。
これを「飼い主を独占する」といいます。
もう一つの意味は、特定の資本が他の競争者を排除し、市場の大部分を占め、利益を自分のものにすることです。
3つの自動車メーカーがあったとします。
この中の1つのメーカーだけが、市場の大部分を占めており、このメーカーが利益を自分のもののしていたとします。
このことを指す言葉です。
「独占」の使い方
自分だけのものにすることを指して使用します。
経済用語としても、日常会話としても使われています。
「独り占め」とは?
自分だけのものにすること、自分たちだけのものにすることです。
兄弟に1つのおもちゃを与えました。
親は「2人で仲良く使いなさい」といいます。
しかし、兄だけがこのおもちゃで遊んでいます。
弟は興味がなくて使わないのではなく、兄が使わせてくれません。
これは「おもちゃを独り占めする」と表現できます。
3匹のハムスターにおやつを与えました。
しかし、1匹のハムスターが他のもののおやつを奪ってしまいました。
これは「おやつを独り占めする」といいます。
「独り占め」の使い方
自分だけ、あるいは自分たちだけのものにすることを指して使用します。
物についても、人気や視線など物以外についても使うことができます。
「独占」と「独り占め」の違い
自分だけのものにするという意味が同じです。
「独占」は経済用語としても使われており、幅広い使い方があります。
「独占」の例文
・『独占配信』
・『上位を独占する』
・『独占インタビュー』
・『ある企業が市場を独占している』
「独り占め」の例文
・『人気を独り占め』
・『テレビを独り占めする』
・『高層階からの素晴らしい眺めを独り占めする』
・『親を独り占めする』
まとめ
自分だけのもののするという意味が同じです。
より幅広い事柄に使われているのは「独占」です。