この記事では、「心」と「感情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「心」とは?
「心」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「心」は「こころ」と読みます。
「心」は「人間の理性や知識、意思などが働く、もとになるもの。
またその働き」という意味があります。
理性を働かせたり、知識を働かせたりするための、根源的な何かを、「心」と呼び、「心と心のふれあい」「心を痛める」などという使い方をします。
「偽りや飾りのない本当の気持ち」を「心」という場合もあり、「心にもない」とか、「心から感謝する」などという使い方をします。
さらに「身に付いた感じ方、考え方の傾向」を「心」と呼ぶ場合は、「心がねじくれている」とか、「心を入れ替える」という使い方になります。
また「物事について考えたり、判断すること」を「心」ということもあり、思慮や分別と同じ意味を持ちます。
「心を決めて、仕事に向かう」などという文章を作ることができます。
他にも、「心」には「思いやりや情け」という意味があり、「心を込めた贈り物」などという文章を作ることができます。
「感情」とは?
「感情」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「感情」は「かんじょう」と読みます。
「感情」は「物事を感じて起こる気持ち」という意味があります。
外からの刺激、また感覚、頭の中の思考などによって引き起こされる態度や価値づけなども、「感情」と呼びます。
例えば、自分に対して敵意をむき出しにする人を見て、怖い人だと感じたとき、「恐怖の感情が浮かぶ」かもしれません。
逆に、やっつけてやろうという激しい感情がわいてきた場合は、「怒りの感情が燃え盛る」などということができます。
また、自分の悲しい身の上を話すことで、相手に起こる気持ちを左右させようとするとき、「悲しい身の上話で、感情に訴える」または「感情を揺さぶる」という文章にすることができます。
「心」と「感情」の違い
「心」と「感情」の違いを、分かりやすく解説します。
「心」は「人間の理性や知識、意思などが働く、もとになるもの。
またその働き」という意味があります。
一方の「感情」には「物事を感じて起こる気持ち」という意味があります。
「心」は体のどこか、頭や心臓の周囲などにあり、人間が生きている限り、いつでも存在しているものと言うことができます。
ただし、寝ているときは、「心」を感じることがないため、「心」は「意識」と言い換えることができるかもしれません。
一方の「感情」は、物事について、「心」というフィルターを通じて沸き起こる気持ちと言うことができます。
何かを見て、喜怒哀楽が生まれるのは、その人の「心」次第ということになります。
このように「心」は意識のようなもので、生きている限り、寝ている時間以外は、いつでもあるものと考えることができます。
その「心」を通じて何かを見たり、考えたとき、生まれる気持ちを「感情」と呼ぶことができるのではないでしょうか。
まとめ
「心」と「感情」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがあります。
違いを知り使いわけられるようにしましょう。