「タール」と「ニコチン」の違いとは?分かりやすく解釈

「タール」と「ニコチン」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「タール」「ニコチン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「タール」とは?

「タール」とは?

「タール」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「タール」は、「タバコの中に含まれる有害物質のひとつ」という意味があります。

タバコを吸った時に煙が出ますが、煙の中の成分のうち、一酸化炭素やガス状の成分を除くと、粒子状の成分が残ります。

この粒子状のものを集めたものが「タール」となります。

「タール」はいわゆる「ヤニ」のことを指します。

タバコを吸っている人の歯が黄色くなることを知っているでしょうか。

また、煙草を吸う人の部屋の壁紙が、黄色くなることを知っているかもしれません。

これは、歯や壁紙に、「タール」が付着するためです。

タバコを吸う人が近くに来ると、独特のにおいがしますが、「タール」は、このにおいの原因の一つにもなっています。

「タール」は、肺の中にも蓄積していき、喫煙歴が長ければ長いほど、蓄積する量が多くなります。

「タール」は発がん性物質が含まれているため、長くタバコを吸うほど、ガンになる可能性が高くなるとされています。

「ニコチン」とは?

「ニコチン」とは?

「ニコチン」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「ニコチン」「タバコの葉に含まれているアルカロイドの一つで、煙草への依存を強くする物質」を意味します。

「アルカロイド」は、植物に存在する窒素を含む特殊な塩基性成分の総称となっています。

「ニコチン」の外に、「モルヒネ」「コカイン」などがあり、少量で、動物に対して強い生理作用をもたらします。

無色の揮発性の液体で、空気に触れると褐色になります。

独特のにおいがあり、水に溶けやすい性質を持ちます。

神経系に作用し、興奮させたり麻痺させたりします。

毒性が強く、殺虫剤にも利用されています。

「ニコチン」が脳に到達すると、ドーパミンという快楽物資を放出させ、人にとって心地よい状態を招きます。

しかし、効果が消えるのが早いため、次々にタバコを吸いたくなるという状況を生み出します。

このため、「ニコチン」は依存性が強いとされています。

「タール」と「ニコチン」の違い

「タール」と「ニコチン」の違い

「タール」「ニコチン」の違いを、分かりやすく解説します。

「タール」は、「タバコの中に含まれる有害物質のひとつ」という意味があります。

「ニコチン」も同様の意味を持ち、「煙草への依存を強くする物質」を意味します。

タバコを吸うと、「タール」「ニコチン」を体内に入れることになりますが、「タール」が体を害する、発がん性物質を含むもので、「ニコチン」は、吸うことで快楽を得られるため、依存を生むという違いがあります。

このように「タール」は体を壊すもの、「ニコチン」は、依存を生むものという違いがあると覚えておきましょう。

まとめ

まとめ

「タール」「ニコチン」の違いについて見てきました。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。