この記事では、「レジリエンス」と「メンタルヘルス」の違いを分かりやすく説明していきます。
心理学にまつわる言葉を学んでいきましょう。
「レジリエンス」とは?
レジリエンスとは、ストレスに適応していく能力のこと。
嫌な状況があっても、自分の才能を信じて乗り越えていける力です。
何があっても負けない心、しなやかな心がレジリエンスになります。
レジリエンスという言葉には、回復力という訳があります。
京都の野山に生えている竹のように、すくっと真っすぐ伸びていく力、逆境に打ち勝っていける才能がレジリエンスです。
レジリエンスが備わっていると「どんな問題が起こっても、私なら何とかやっていける」と前向きに思えるようになります。
不安や心配の種を自分の手でうまく片付けられるようになるので、心に余裕が生まれて目の前の仕事に打ち込めるようになります。
「メンタルヘルス」とは?
メンタルヘルスとは、心の健康のこと。
ストレスを過度に抱え込みすぎていないか、にっこり笑えるゆとりがあるか、チェックすることです。
また心がアンバランスになってしまい、正常に機能しない状態をメンタルヘルス不調と呼んでいます。
メンタルヘルス不調にゆかりのある病として、うつ病やパニック障害があります。
このような危険な状態に陥らないように、一歩手前でケアをおこなうのがメンタルヘルスの特徴です。
働く人のSOSを早めに察知して適切なサポートをおこなうと、心の病気の早期発見に努められます。
快適な仕事場に整えるために、周りの人がサポートするのがメンタルヘルスです。
「レジリエンス」と「メンタルヘルス」の違い
どちらも心の健康にまつわる用語です。
「レジリエンス」と「メンタルヘルス」の違いを、分かりやすく解説します。
・医療にまつわるメンタルヘルス
「レジリエンス」と「メンタルヘルス」は健やかな仕事環境のために、昨今の企業で注目されている言葉です。
どちらもデリケートな、心のケアをあらわします。
「レジリエンス」と「メンタルヘルス」はとても良く似ていますが、医療機関や専門のドクターとの連携が必要になってくるのがメンタルヘルスです。
例えば以前に比べて仕事のミスが増えた、顔つきが冴えないなど何らかのSOSに気付いたら、早期に医療機関への受診につなげることが求められます。
一方でレジリエンスは、感情のコントロール法です。
何かストレスを感じるような出来事があったとき、そこからどう自分をコントロールしていくのか、心の内面に目を向けたメンタルトレーニングになります。
まとめ
「レジリエンス」と「メンタルヘルス」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも会社の人事部の方がチェックしておきたい、心のケアになります。
レジリエンスは困難があったときにはね返せる、回復力のこと。
感情の整え方です。
そしてメンタルヘルスは、楽しく仕事をするための「心の健康」をあらわします。