「年号」と「元号」の違いとは?分かりやすく解釈

「年号」と「元号」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「年号」「元号」の違いを分かりやすく説明していきます。

「年号」とは?

「年号」とは?

「年号(ねんごう)」とは、「歴史上の年につける称号」を意味しています。

「年号」という言葉は、戦後の日本でいえば「明治・大正・昭和・平成・令和などの年につける漢字の称号」を意味しているのです。

ただし、近現代の日本では法的用語としては、「年号」よりも「元号」という表現を使うことのほうが多くなっています。

「年号」という表現には、「年につける漢字を使った称号」以外にも、「794年・1185年・1582年・1600年などの具体的な歴史上の年」といった意味合いもあります。

日本で初めての年号は、古代(飛鳥時代)の孝徳天皇の「大化(645年)」とされています。

「元号」とは?

「元号」とは?

「元号(げんごう)」とは、「古代中国の漢の武帝の時代に創始された紀年法で、歴史上の年につける漢字の称号」を意味しています。

「元号」は、「君主(国王・皇帝・天皇)が即位した年を元年とする制度」です。

日本では明治天皇の時代から、一人の天皇に一つの元号のみが使われる「一世一元の制」が定着していきました。

現在の世界で、君主・天皇の即位・退位(崩御)と相関する「元号」を継続的に制定して使い続けているのは日本のみとなっています。

「年号」と「元号」の違い

「年号」と「元号」の違い

「年号」「元号」の違いを、分かりやすく解説します。

「年号」「元号」「平成や令和のような年につける称号」を意味していて、実質的な同義語として扱われています。

ただし、江戸時代までは「年号」の使用例が多く、明治時代から「皇室典範・登極令・元号法」などと関係して「元号」が法的用語として使われるようになった違いがあります。

「年号」よりも「元号」のほうが、「君主が時空の統治権を持ち、君主が即位した年を元年とするニュアンス」が強くなっています。

特に、一人の天皇の治世(即位から退位・崩御まで)と一つの元号を結びつける「一世一元の制」においては、「年号」よりも「元号」の言い方が自然な言葉になる違いを指摘できます。

また「年号」「元号」にはない、「1221年・1868年・1945年などの歴史上の年」の意味を持っています。

「年号」の例文

「年号」の例文

・『日本史の勉強では膨大な数の年号を暗記することになりますが、大人になると大事件が起こった主な年号以外は忘れているものです。』

・『平成から令和へと年号が改元されましたが、日本の年号が変わる瞬間に立ち会えたことは貴重な経験だったと思います。』

「元号」の例文

「元号」の例文

・『日本で暮らしていると天皇の存在と関連した元号を使うのは当たり前の感覚になりますが、外国にはこういった年の表現方法はありません。』

・『元号の起源は日本ではなく古代中国の漢にありますが、漢の武帝は最初に決めていた初元という元号を建元に改称しました。』

まとめ

まとめ

この記事では、「年号」「元号」の意味の違いを説明して、例文を紹介しましたがいかがでしたか。

「年号」「元号」の意味の違いを詳しくリサーチしたい人は、この記事の内容をチェックしてみてください。