「掲載」と「掲示」の違いとは?意味を詳しく解釈

「掲載」と 「掲示」の違い言葉・カタカナ語・言語

日頃の会話の中で、よく耳にする言葉に「掲載」「掲示」というものがあります。

これらの言葉は、多くの人に対する情報の告知のあり方を示す言葉の一種ですが、各々どのような意味があるのでしょうか?

今回は、この「掲載」「掲示」の意味や使い方を比べながら見ていくことにしましょう。

「掲載」の意味や使い方

「掲載」の意味や使い方

「掲載」「けいさい」という読み方になり、「新聞・雑誌などに文章などを載せること」という意味になります。

使い方としては、「雑誌に掲載される」「掲載禁止」などの使い方となります。

「掲示」の意味や使い方

「掲示」の意味や使い方

「掲示」「けいじ」という読み方になります。

「知らせる必要のあることを文書などに書いて、人目につく所に掲げること」という意味を持つ言葉で、「掲示板」などの使い方をされています。

「掲載」と「掲示」の違い

「掲載」と「掲示」の違い

このように見ると、「掲載」「掲示」も多くの人にある種の情報を伝達したり、周知を徹底するようなニュアンスを持っています。

しかし、それぞれの言葉を厳密に見ていくと、「掲載」という言葉には、「新聞や雑誌といった媒体に、記事などの文章や写真などを載せること」となり、「人に伝えるべき事柄を、紙に書くなどして掲げ示す」という意味の「掲示」とは、異なる解釈になることが分かります。

このことから情報を伝える手段が違うことが、相違点と言えます。

「掲載」を使った例文と意味を解釈

「掲載」を使った例文と意味を解釈

「掲載」を使った例文を1つ挙げると「来月号では、金融危機の特集記事を掲載する予定だ」というような使い方があります。

毎月、専門雑誌ではその時のトレンドとなることをテーマに特集を組んで、記事を「掲載」することがあります。

この他にも、コラムや定期連載の記事も「掲載」されています。

「掲載」の多くは雑誌や新聞で使われている言葉ですが、インターネットのサイトでも、「掲載」が使われ始めています。

「掲示」を使った例文と意味を解釈

「掲示」を使った例文と意味を解釈

「掲示」を使った例文を挙げてみると「避難告知が関係自治体に掲示された」というような使い方がされます。

このような例文の場合、自然災害による告知を掲示板などに掲げるような運用がされていますが、最近では、インターネットで、ホームページに「掲示」する方法もポピュラーになってきました。

身近な所では、マンションの「掲示板」にお知らせを「掲示」することがありますが、これもまたこれからサイネージ的な要素で大きく様変わりしていく可能性があるかもしれません。

まとめ

まとめ

このように見ると、「掲載」「掲示」の意味はかなり異なってくることがお分かりになるかと思います。

しかし、これらの言葉の解釈は、情報の伝達が異なるだけで、その目的は共通しているものにも思えます。

特に災害情報や避難勧告というような情報は、即時性・確実性が求められるので、雑誌や掲示板などの手段だけでなく、前述のインターネットによる情報伝達・「掲示」「掲載」というようなことも求められることでしょう。