皆さんは「対比」と「比較」という言葉を色々な場面で耳にしたり、実際に使ったことがあるかと思います。
しかし、これら「対比」と「比較」には、どのような点で違いがあるのかご存知でしょうか?
そこでここでは、これら2つの言葉について見ていくことにします。
「対比」の意味や使い方
「対比」とは「たいひ」と読み、「2つのものを突き合わせた比べてみること」や「2つのものを見比べて、各々の違いや性質をハッキリとさせること」という意味を持つ言葉です。
このように「対比」の対象は、2つのものとなりますので、特性が異なる物事や人を比べることで、それらの相違点や特徴を把握することを指しています。
主に「対比する」という形で使われることが多いです。
「比較」の意味や使い方
「比較」は「ひかく」という読み方になりますが、「いくつかの物事や人を並べてみて見比べて、それぞれの特性などを確認したり理解すること」を意味しています。
「比較表」などの表現で使われます。
「対比」と「比較」の違い
では、「対比」と「比較」の違いは、どのような点にあるのでしょうか?
「対比」は「2つのものを見比べて、その違いを明確にさせること」や「異なった特性を持つ物事を比べるで、違いを明確にすること」ということを言っています。
一方の「比較」は「いくつか複数のものを見比べて、その違いをはっきりさせること」や「大きな差がない性質や能力を比べることで、それぞれの特徴を明確にすること」という解釈ができます。
このことから「対比」は「2つのものを比べる」、「比較」は「複数のものを比べる」点が異なります。
「対比」を使った例文と意味を解釈
「それぞれの特性を明らかにしたければならないために、これら2つを対比させながら、じっくりと調査することが必要だ」
2つのものを「対比」させる行為は、様々なシチュエーションで使われています。
特に研究分野においては、ある物事の特性を分析するために、他の物と「対比」しながら、調べていくことがあります。
「比較」を使った例文と意味を解釈
「いくら年末商戦でプライスが安くなっているとは言え、やはり価格を比較して、どれを購入するか考える」
年末商戦や歳末商戦になると、色々な商品が大特価で販売されます。
しかし、それでもお客さんは少しでも靖国買いたいために、他の店舗の物と「比較」することが少なくありません。
まとめ
「対比」と「比較」の意味や使い方を紹介してきました。
これら2つの言葉の違いは、「2つのものを比べる」か「複数のものを比べる」という違いでした。
この2つの言葉は、日常生活の中でも使われていますし、ビジネスシーンの中でも使われる言葉なので、違いをよく理解しておく必要があります。
「対比」は、ライバル会社の製品やサービスと比べるような場面で使われることが多く、「比較」はビジネスでも「比較表」というキーワードで用いられることが多い言葉でしょう。
