「締める」と「閉める」は両方の意味を混同しやすい同音異義語ですが、「締める」と「閉める」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では例文を紹介しながら、「締める」と「閉める」の意味・使い方の違いを詳しく解説していきます。
「締める」の意味や使い方
「締める」という表現は、「力を加えて緩みがないようにする・長い布やネクタイを巻いて緩まないように結ぶ」ということを意味しています。
「締める」には、「仕事・作業の期限に区切りをつけること」や「塩や酢を使って魚の身を引き締めること」、「節約して出費を切り詰める」といった意味合いもあります。
「締める」の使い方は、「着物の帯を締める」や「ネジ(ガスの元栓)を締める」、「今期の仕事を締める」、「昆布と塩で白身魚を締める」、「娯楽や旅行の出費を締める」といった文章で使えるという「多義語(多くの意味を持つ言葉)」の使い方になります。
「閉める」の意味や使い方
「閉める」という表現は、「ドア・窓などのモノを動かして隙間(あき間)をふさぐこと・閉じること」を意味しています。
「閉める」には、「その営業・業務を終わりにしたりお店を廃業したりする」といった意味合いもあります。
「閉める」の使い方は、「ドアを閉めました」のように、「開いているドア・窓をきちんと閉じる場合」に使うという使い方になります。
「閉める」は「その営業・業務を終える」の意味で、「お店を閉めました」のような使い方もできます。
「締める」と「閉める」の違い
「締める」と「閉める」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「締める」という表現は、「力(圧力)を加えて、ゆるい状態(間が離れた状態)ではないようにすること」などを意味しています。
それに対して、「閉める」の表現は「ドアなどのモノを動かして隙間(あき間)をふさぐこと・とじること」を意味しているという違いがあります。
「締める」は多義的な言葉であり、「閉める」にはない「長い布を巻き付けてゆるまないように固く結ぶ」や「その仕事・作業の期間を限定してそこで終わらせる」といった意味合いも持っています。
「締める」を使った例文と意味を解釈
「締める」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「明日は社長も出席する重要なプレゼンの会議があるので、新調したネクタイをきちんと締めてから出席しようと考えています」 この「締める」を使った例文は、「締める」という表現を、「新調したネクタイをきちんとゆるみがないようにひっぱって結んでから」という意味を持つ文章で使用しています。
「閉める」を使った例文と意味を解釈
「閉める」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「外回りや所用でオフィスを留守にする時は、ドアをちゃんと閉めて鍵をかけてから出かけるようにしてください」
この「閉める」を使った例文は、「閉める」という表現を、「ドアをちゃんと隙間がないように閉じて鍵をかけてから」という意味を持つ文脈で使っています。
まとめ
「締める」と「閉める」の意味の違いを分かりやすく解説してきましたが、いかがだったでしょうか? 「締める」の表現は「力(圧力)を加えて、ゆるい状態(間が離れた状態)ではないようにすること」などを意味しています。
それに対して、「閉める」の表現は「ドアなどのモノを動かして隙間(あき間)をふさぐこと・とじること」を意味しているという違いがあります。
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