「堕ちる」と「落ちる」の違いについて、詳しく説明していきます。
「堕ちる」とは?
「堕ちる」は、「おちる」と読む言葉で、高い所から物などが落下することを指して使いますが、それ以外の使われ方の方が有名になっていると言っていいでしょう。
それは、「堕落する」という意味での使われ方で、「あいつもすっかり堕ちたな」のように用いられた時には、その人が以前とは違ってそんなことになっていると表現しています。
尚、同じ読み方の「墜ちる」という言葉もあり、漢字がよく似ているのでそちらと間違えて使うことがあるので注意が必要です。
この「墜ちる」は、大きな対象が落下する時に使われる言葉で、堕落するという意味で使うことはできません。
「落ちる」とは?
「落ちる」も、同じく「おちる」と読み、物の落下を表す為に使われる言葉です。
「テーブルから落ちた」などという使い方になり、こ先の「堕ちる」はもう1つの意味でも使えることから、そちらの「堕落する」という意味で使われていることが多くなっていると考えていいでしょう。
前述した「墜ちる」という言葉も同じく、物が落下することの表現になりますが、ちょっとした物が「墜ちた」と使うことはなく、「隕石が墜ちたようだ」のように、比較的大きな物が対象でないと使えない表現です。
「堕ちる」と「落ちる」の違い
よって、実質的に「堕ちる」は堕落すること、「落ちる」は物の落下に対して使われています。
また、「落ちる」は物理的な落下だけでなく、不合格という解釈でも使える言葉です。
「試験に落ちた」といった使い方がそれになり、このような意味では他の「おちる」と読む言葉は用いることはできず、「落ちる」だけの使い方になります。
まとめ
「堕ちる」と「落ちる」は、このような違いのある言葉同士です。
「堕ちる」は物が落下することにも使えますが、そのように使っていることはほとんどないのが実情です。