「鋳片」と「鋼片」の違いとは?分かりやすく解釈

「鋳片」と「鋼片」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「鋳片」「鋼片」の違いを分かりやすく説明していきます。

「鋳片」とは?

「鋳片」とは?

「鋳片(ちゅうへん)」とは、「半製品の状態である鋼片へとガス切断する前の鋳造された金属片」を意味しています。

「鋳片」という製鉄用語は、「鋳造で熔かして液体化した金属材料を固めたもので、まだ鋼片の段階になるまで切断して整形していないもの」を示しています。

「鋳片」というのは、「鋳造作業のプロセスによって、金属材料を溶融した後に冷却して固めた金属のかたまり」を意味している用語なのです。

「鋳片」を切断したり加工したりすることによって、鋼片や鉄鋼製品が生み出されることになります。

「鋼片」とは?

「鋼片」とは?

「鋼片(こうへん)」とは、「連続鋳造のプロセスで熱せられて液体化した鉄(金属材料)が再び冷却されてできた鉄(金属)のかたまりをガス切断したもの」を意味しています。

製鉄用語の「鋼片」は、「連続鋳造で溶融した鉄・金属材料を冷やして固め、一定の大まかな大きさにしてまとめたもの」を指し示しています。

「鋼片」「半製品化された段階の鉄・金属」なのです。

具体的な「鋼片」の種類として、「かまぼこ形状のスラブ・断面が正方形のブルーム・小型形状のビレット」などを挙げることができます。

「鋳片」と「鋼片」の違い

「鋳片」と「鋼片」の違い

「鋳片」「鋼片」の違いを、分かりやすく解説します。

「鋳片」「鋼片」はどちらも鉄(金属)を鋳造する作業のプロセスでつくりだされる「鉄(金属)のかたまり」を指しています。

しかし、「鋳片」「鋳造で生み出された大きな金属のかたまり」であるのに対して、「鋼片」のほうは「鋳片よりも鉄鋼製品(金属製品)に近い段階・形状の金属のかたまり」であるという違いがあります。

「鋼片」「連続鋳造などで一定の大きさ・形にして半製品化された段階の鉄(金属)」ですが、「鋳片」「鋳造しただけの半製品化よりも前の段階の鉄(金属)」である点が異なっています。

「鋳片」を高圧ガスで切断したり分割・整形したりすることによって、「複数個の鋼片(スラブ・ブルーム・ビレット)」を作り出すことができるといった関係を挙げることもできます。

「鋳片」の例文

「鋳片」の例文

・『昔ながらの鋳造技術を駆使してつくりだされた鋳片から、製鉄の歴史が感じられるような気がしました』
・『高温段階の鋳片に直に触るのは非常に危険ですので、鋳造施設を見学する際には鋳型から一定の距離を取ってください』

「鋼片」の例文

「鋼片」の例文

・『実用性の高い鋼片を大量生産できるようになったのは、先端的な連続鋳造技術が進歩したおかげでもあります』
・『高温で溶融した鉄材料を再び冷やして固めたり切断したりすることによって、製品に近い段階にある鋼片を得ることができます』

まとめ

まとめ

この記事では、「鋳片」「鋼片」の違いについて説明しましたがいかがでしたか?「鋳片」「鋳造によって生み出されたまだ製品化段階からは遠い金属のかたまり」を意味していて、「鋼片」「鋳片をガス切断したり整形したりすることによって生み出された半製品化ステージの金属のかたまり」を指している違いがあります。

「鋳片」「鋼片」の違いをリサーチしたい人は、この記事の解説をチェックしてみてください。