この記事では、「人見知り」と「対人恐怖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「人見知り」とは?
「人見知り」は「ひとみしり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「子ども知らない人に対して、恥ずかしがったり嫌がったりしてなつかない様子」という元の意味です。
2つ目は転じて「大人で、初対面の人が苦手でなかなか打ち解けられない性格」という意味で、社会人になってからも初めて人と会う時に緊張する性格のことです。
3つ目は「人に対して先入観や偏見を持ってしまう性格」という意味で、こちらも大人になってから、他人に対するイメージが自分の中で偏ってしまい、スムーズに人間関係が築けない性格のことです。
上記に共通するのは「初対面の人が苦手」という意味です。
「人見知り」の使い方
「人見知り」は「子ども知らない人に対して、恥ずかしがったり嫌がったりしてなつかない様子」「大人で、初対面の人が苦手でなかなか打ち解けられない性格」「人に対して先入観や偏見を持ってしまう性格」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「人見知りだ・である」「人見知りする」「人見知りが激しい」などと使われます。
基本的に、子供から大人まで、初対面の人に対して恥ずかしさや先入観を持ってしまい、打ち解けられない様子に使われる言葉です。
ただし、「人見知り」は性格の傾向であり、何度も会って行くうちに慣れ親しみ、友好な関係を築けるようになることも多くあります。
「対人恐怖」とは?
「対人恐怖」は「たいじんきょうふ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人と対面すると緊張するだけではなく、恐怖を感じる性格」という意味で、人から見られるのが怖い、どう思われるのかが怖いなどと感じることです。
2つ目は「自分に自信がなく、他人に不快感を与えているのではないかと過度に心配して、人と会うのが怖いと思うこと」という意味で、自分の体臭がきついと思い込んだり、容姿が醜いと思い込み、それにより人が嫌な思いをするのではないかと思ってしまい、人と会うのが怖く感じることです。
3つ目は「過去に大勢の前で辛い思いや恥ずかしい思いをした過去があり、トラウマとなっていること」という意味で、大勢の人の前で恥をかいたり、攻撃されたりして、人と会うのが怖いと感じる様になることです。
上記に共通するのは「いつでも人が苦手」という意味です。
「対人恐怖」の使い方
「対人恐怖」は「人と対面すると緊張するだけではなく、恐怖を感じる症状」「自分に自信がなく、他人に不快感を与えているのではないかと過度に心配して、人と会うのが怖いと思うこと」「過去に大勢の前で辛い思いや恥ずかしい思いをした過去があり、トラウマとなっていること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「対人恐怖だ・である」「対人恐怖症」「対人恐怖に悩む」などと使われます。
基本的に、自分に自信がなく人と接する時に過度に緊張して、それが怖くて人を遠ざける症状に使われる言葉です。
「対人恐怖」は精神的なものが原因で起きる症状であり、カウンセリングや薬物治療などで改善させる対象となります。
「人見知り」と「対人恐怖」の違い
「人見知り」は「子供から大人まで、初対面の人に対して恥ずかしさや先入観を持ってしまい、打ち解けられない様子」という意味です。
「対人恐怖」は「自分に自信がなく人と接する時に過度に緊張して、それが怖くて人を遠ざける症状」という意味です。
まとめ
今回は「人見知り」と「対人恐怖」について紹介しました。
「人見知り」は「人に慣れ親しむのが苦手」、「対人恐怖」は「人に会うこと自体が苦手」と覚えておきましょう。