「一律」と「均一」の違いとは?分かりやすく解釈

「一律」と「均一」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「一律」「均一」の違いを分かりやすく説明していきます。

「一律」とは?

「一律」とは?

「一律」とは全てのものに対し、扱いが同一で変化しないことを指します。

例えば複数店舗を出店しているグループが、物価の地域差に関係なく料金を統一していることを「一律」と宣言することもありますし、催事の参加者を老若男女で区別せずに全員同じように接することを指すのに使われることもある言葉が「一律」です。

使われる場面としては、日本全国の国民に「一律」給付や、全国の店舗で料金が「一律」何円、そのお店で複数あるコースの料金が「一律」何円というように、地域的あるいは選択肢的に対象が広い場合に「一律」が使われます。

ただし必ずしも対象が広く、多くの選択肢がある時にだけ使われるというわけではなく、二人を「一律」に扱うなど、複数の対象を同じに扱うなら、二つからでも使われることもあるでしょう。

「均一」とは?

「均一」とは?

「均一」とは特定の何かにおいて、質や量などが同じであることを指します。

「均一」の使用例としてよく見かける百円「均一」は、そのお店で売っている商品の値段の単位が百円単位で統一されていることを指して「均一」と言っています。

「均一」という言葉は特に数値的なもの、数値で表せるものが一定している場合に使われることが多い言葉です。

半液体な物の表面をならして平にすることも「均一」にすると言いますが、これも高さという数値を同一にしています。

また「均一」は広い範囲内で全てを同一にするのではなく、特定の範囲や対象の内で何かが同一という場合に使われる言葉です。

その場にあるものの形や料金など手を加えて左右できる部分で、全てが同じ状態になっている状態を「均一」と呼びます。

「一律」と「均一」の違い

「一律」と「均一」の違い

「一律」「均一」の違いを、分かりやすく解説します。

「一律」は全てのものの扱いや様子、調子が同一で変化しないことで、「均一」は特定の何かにおいて、手を加えて調整できる部分を同一にするかしていることです。

「一律」は値段などの数字以外にも人へ接する態度など、複数の対象へ全て同じように扱うなら使われます。

一方で「均一」は取り扱っている商品の値段の単位や、物の高さや表面など、何かの一側面だけを単一にすることで、人や物への扱いを同一にする場合には使われません。

「一律」は人や物への扱いが同一で、「均一」は一側面の状態や数値が同一という事になります。

「一律」料金と「均一」料金は、どちらも料金が全て同一という結果は変わりませんが、「一律」はどの商品やサービスを選んだ人へも取る料金という扱いが同一、「均一」は商品やサービスの料金という数値が同一というのが、言葉を選ぶ時の違いです。

まとめ

まとめ

「一律」「均一」はどちらも金額的な統一を指して使われることを見かけることが多いので、混同してしまいがちです。

ですが「一律」は何かへの扱い、「均一」は物事の手を加えて左右できる一側面と、なにが統一されているかにはしっかり違いがあります。