「質屋」と「古物商」の違いとは?分かりやすく解釈

「質屋」と「古物商」の違い言葉・カタカナ語・言語

「質屋」「古物商」は、具体的にどのように違うのでしょうか。

「質屋」とは?

「質屋」とは?

「質屋」とは、質屋営業法によって認められている内容に沿って営業している商店のことで、質草となる物を預かる代わりに、それに相応する金銭の貸し出しが業務内容です。

預かったものが担保となる為、もしその金銭を返さない場合はそれが「質流れ」となり、返ってくることはありません(金銭の返却も必要なくなります)。

原則的に3ヶ月が限度となり、1ヶ月ごとにそこまでの金利だけ支払い、もう1ヶ月借りたままにしておく(俗にいう「ジャンプ」です)か、金利とまとめて返済し、預けた物の返却を受けるかの選択になります。

3ヶ月目に借りた金利と1ヶ月分の金銭の返却が行えないと、質流れが決定します。

担保が必要になる分、これといった審査を受けることなく、短時間で金銭が借りられることから、この「質屋」の利用は急な出費にはとても便利な金策だと言われていますが、キャッシング行為とは違う法律が適用されている為、実質年利の上限が109. 5%と、消費者金融などの利用より高いという点に注意してください。

「古物商」とは?

「古物商」とは?

「古物商」は、商売としての買取業務、及び古物の販売業務の為に必要な資格、及びそのような業務を行っている商店です。

お金をとって何か貸すというレンタル行為にも必要になりますが、そちらでは新品(として仕入れたもの)のみ扱う場合には必要なく、よくあるDVDレンタル店では取得していないことも多いです。

近年多いリサイクルショップは、全てこの「古物商」に該当します。

ネット上で中古品の販売を行う場合も、商売として行う時にはこの資格が必要になります。

「質屋」と「古物商」の違い

「質屋」と「古物商」の違い

このように、「質屋」は質草と引き替えに金銭を貸すという業務内容で、「古物商」は買取や古物の販売に必要な資格、またはそのような業務内容の商店のことです。

「質屋」で買取も行っている場合には、「古物商」の資格も同時に取得していると解釈していいでしょう。

まとめ

まとめ

最近では「質屋」はあまり見掛けなくなってきていますが、繁華街ではすぐにお金が必要な人に重宝されている24時間営業の店舗も存在しています。